これもおととい
買い物の帰り道に
母子草を見かけた際
その少し前に街路樹の根元で
見かけたものです。
ハナノナで調べて
帰宅後に図鑑などで調べる
という、いつもの手順で
今回も一発で正解だと
分かりました。
「薺」という漢字表記だと
ちょっと読めないかと思いますが
(自分もいきなり見せられたら
読めないでしょうね【 ̄▽ ̄】)
これも金瘡小草[キランソウ]と同様
漢名表記の類いです。
Wikipedia によれば
漢名での音は「セイ」で
薺菜[せいさい]とも書かれ
これらに「なずな」と
ルビを振るみたいですね。
Wikipedia を見ると
「なずな」という和名の由来は
これまた諸説あるようですけど
「撫づ菜」からというのが
いちばん自然なように思います。
という記事にある説明には
無病息災を願って撫でる
という行為が紹介されており
説得力が感じられました。
だから
ひと目で読めるような
漢字表記にするのであれば
「撫づ菜」が
いいかもしれません。
春の七草のひとつ
とされている薺ですが
やはり Wikipedia によれば
食用になるのは
幼苗のロゼットである
若葉だとか。
今回見つけた全草の
三味線の撥[ばち]の形というか
緑色の三角形の部分は
若葉ではなく種子です。
だから
もはや食べられないと
思いますけど
昔の子どもは
この種子の部分で
遊んだらしい。
別名のぺんぺん草も
三味線を弾いた時の擬音や
種子が撥の形に似ていることが
由来となっているそうで
三味線草という別名もあります。
英名の Shepherd's purse も
三角形の種子に由来しますが
「羊飼いの財布」というのは
なんとも洒落てるというか
お国柄が出てる感じですね。
ぺんぺん草も生えない
という言い回しは
雑草すら生えない荒れた土地
という意味だそうですけど
薺は食用になるわけですから
雑草というのはちょっと失礼かも。
のみならず
開花期の全草が
民間療法薬として薬効がある
と思われているらしく
そこは母子草と同じ。
ぺんぺん草というと
なんだかショボい感じがしますが
なかなか優れものなのでした。