2005年に
ヴィヴァルディ作と確定された
《ディクシット・ドミヌス》RV.807の
世界初録音盤です。
(ユニバーサル ミュージック
UCCA-1063、2006.6.21)
演奏は合唱が
ケルネルシャー・ジングフェライン・ドレスデン
器楽合奏は
ドレスデン・インストゥルメンタル・コンサート
指揮がペーター・コップで
録音は2006年1月。
本国でのリリースは
同年の4月21日のようなので
日本流通盤は2ヶ月後に
出たことになります。
聴き直してみたら
ファンナ盤よりもクリアな演奏で
RV.807に関しては
こちらの方が好みかもしれません。
カップリングは
当初 RV.807 の作曲者と思われていた
バルダッサーレ・ガルッピの3曲で
いずれも世界初録音だとか。
現在では
ガルッピよりも
ヴィヴァルディの方が
一般的知名度は高いでしょうけど
ヴィヴァルディの晩年から
死後にかけての頃だと
ガルッピの方が高名だったため
ヴィヴァルディ作品を
ガルッピ作と偽って流通させた
写譜屋(楽譜屋)がいたらしいです。
RV.807 もそうやって売られて
保存されていたので
今日まで残ったわけです。
ガルッピとのカップリングは
そういう事情に即したものですが
ヴィヴァルディは泉下で
どう思っていますやら。( ̄▽ ̄)
なお、ソリストを見てみたら
当ブログでもふれたことのある
ロベルタ・インヴェルニッツィと
サラ・ミンガルドが参加しています。
また第1ヴァイオリン群には
日本人の高橋未希が参加。
もはやお国ぶりなど
関係ないのは明らかですが
指揮者のお国ぶりは
ある程度、関係するかも知れず。
そういう意味では
本盤の演奏のクリアさはドイツ的
といえたりするのかも。