小林麻美の歌う
「夢見るシャンソン人形」のカバーが
ライオン歯磨きのCMで
使われたということは
前にも紹介した通りです。
CMで使われたのは
おそらく、それが最初で
1970年代半ばのことでした。
その際、のちの
ソフトバンクや烏龍茶のCMも
紹介しときましたが
そちらはいずれも
2000年代のもの。
やっぱり先に紹介した
松本英子がバックで歌う
米倉涼子のCMも
2000年代のものです。
こうしてみると
割と使われているなあ
という印象ですけど
「夢見るシャンソン人形」が
オリジナルであれカバーであれ
CMで割と頻繁に
使われるようになり始めたのは
1990年代に入ってからのようです。
その1990年代のCMは
米倉涼子のCMと同じく
自動車メーカーのCMでした。
その際にバックで流れたのが
今回紹介する
ブリッジのカバーです。
(トラットリア PSDR-5037、1993.11.10)
ビニールのシート(袋)を取ると
下のようになります。
夢見るシャンソン人形」は
ボーカルの大友眞美による
フランス語での歌唱で
他に stereolab mix と称した
同曲のインストゥルメンタルを収録。
といっても単なるカラオケではなく
ヴォーカル入りバージョンの方は
エレギが前面に出ており
間奏部分でも
そのインプロヴィゼーションを
聴かせています。
それに対して stereolab mix では
シンセサイザーによる電子音が前面に出て
エレギは後継に退いている感じ。
特に間奏部分での違いが顕著です。
ちなみに、シンセサイザーは
メンバーではなく
ゲスト・ミュージシャンの
美島豊明によるものです。
ブリッジの楽器編成は
リード・ギターとギター
キーボード、ベース、ドラムスです。
ヴォーカル入りバージョンでの
エレギによる
テケテケというフレーズが
60年代ポップスを
彷彿させるものがあります。
というか、意識的に
彷彿させようとしたんでしょうけど。
ブリッジは BRIGDE とも
表記されることがあるようです。
Wikipedia によれば
ネオアコースティック
(略してネオアコ)の
バンドということですけど
というより
渋谷系のバンドといった方が
通りがいいかも。
活動期間がちょうど
バブル期ど真ん中にあたるのも
感慨深いものがありますね。
自分は
当時の音楽シーンについて
詳しくないので
どれくらい支持され
どんな足跡を残したのかは
実際のところ
よく分かりません。
ただ、渋谷系の音楽では
60年代のフレンチ・ポップスを
(フレンチ・ポップスも)
引用というか
踏まえられていることが
多いようですね。
そういうことを知ると
遅ればせながらでも
勉強しなくちゃ
と思ったりしている
今日この頃だったりします。(^^ゞ
こちらはHMVの在庫を
Amazon で購入したものですけど
「CM大反響につき、緊急リリース決定!!」
という惹句が刷られたシールが
当時の受容を偲ばせて貴重ですね。
そのCMがこちら。
主演は石田ひかり。
なお、本カバーが
ブリッジのアルバム
『EPLP』に収録されたのは4年後、
1997年のことでした。
そちらは持っていないので
アレンジが同じかどうかは
不詳です。
発売元のポリスターは
大西結花のCDを出していたことで
記憶にある会社なので
おおっ! と思ったり。
一部のアイドル・マニアにしか
通じないような話で
恐縮ですけれど。f^_^;
●補足(翌日2:30ごろの)
サポートとして
シンセサイザーの他に
トランペットも
クレジットされていましたので
補足しておきます。
そちらの演奏者は
Toshio Araki となってますが
おそらく
トランペット奏者で
スタジオ・ミュージシャンの
荒木敏男でしょう。
「でしょう」とか
偉そうに書いていますが
キャリアについては
詳しくは知らなかったりします。f^_^;