前回の記事を書いた後で

「夢見るシャンソン人形」を

最初に使ったのは

どこの何のCMかなあ

と、つらつら考えてみたところ

自分の知るかぎり

小林麻美を起用した

エチケットライオンのCMではないか

と思い至った次第です。

 

その動画が

YouTube にアップされていました。

 

 

1970(昭和45)年と

テロップが出ていますから

懐かしのお宝映像を流す類いの番組で

紹介されたものなのでしょう。

 

1970年なら

まだ田舎にいて

テレビもよく観ていた方なので

当時、観ていた可能性はありますが

まったく記憶にありません。(^^ゞ

 

「夢見るシャンソン人形」がらみで

いろいろ検索しているうちに

引っ掛かってきて

びっくりさせられたのでした。

 

 

Wikipedia によるなら

このCMがデビュー作となりますが

だとすると後にアルバム

『落葉のメロディー』(1973)に

収録している録音とは別バージョン

と考えるべきなんでしょうか。

 

アルバムの方は残念ながら

紙ジャケ復刻版ともども

いまだ入手できていませんが

楽曲自体は

小林麻美のベスト盤に

採録されているので

自分はそちらで聴いています。

 

『小林麻美 NEW BEST 1500』

『小林麻美 NEW BEST 1500』

(EMI ミュージックジャパン

 TOCT-11033、2005.8.24)

 

編曲は馬飼野康二。

 

イントロのブラス・アレンジが

弘田三枝子版(1965、大西修編曲)に

そっくりなので

ちょっとびっくりさせられます。

 

リスペクトなんでしょうか。

 

 

自分の知るかぎり

「夢見るシャンソン人形」を

1970年代のアイドルが

カバーし始めたのは

南沙織を嚆矢とする

と思ってたんですけど

それは音盤として

リリースされたものに

限っての話になりそうですね。

 

南沙織のカバーは

1971年にリリースされたアルバム

『潮風のメロディ』が初出なので

実質的には小林麻美が

1970年代の一連のカバーの

トップを切ったことになります。

 

なぜ「夢見るシャンソン人形」を

歌手デビュー前の小林麻美に歌わせて

CMソングに使ったのか

経緯はまったく分かりません。

(少なくとも自分は知りません)

 

ただ、これに触発されたのか

70年代アイドルによるカバーが

このあと何曲か続くことになります。

 

それについては、また

次の機会に、ということで。

 

 

ちなみに

YouTube の映像で

「夢見るシャンソン人形」に続いて流れる

「チョット・マッテ・クダサイ」(1972)は

ゴールデン・ハーフが

1971年にリリースした曲の

カバーです。

 

ゴールデンハーフの曲も

ハワイのサム・カブー Sam Kapu

という歌手が創唱した

「Chotto Matte Kudasai

(Never Say Goodbye)」の

カバーのようなんですけど

サム・カプー版の方は

正確なリリース年は不詳。

 

ゴールデン・ハーフや

小林麻美以外にも

いろんな人がカバーしているので

もはやクラシック、

人類の遺産ともいえそうな曲に

なっているといえそうです。

 

もっとも

最近の若い人は

知らないかもしれませんが…σ(^_^;)

 

 

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