昨3月25日(土)
横浜みないとみらいホールの
大ホールで開かれた
バッハ・コレギウム・ジャパンによる
バッハ『マタイ受難曲』のマチネー

(昼公演)に行ってきました。

 

マタイ受難曲 in 横浜みなとみらいホール パンフ

 

例によって
生協のパンフレットに
公演の案内が載っているのが
目にとまりました。

 

どうしよう、に一度
聖トーマス教会と
ゲヴァントハウス管弦楽団の公演に
行っているしなあ、と思いつつも
今回の演奏はバッハ・コレギウム・ジャパン
すなわち古楽の団体による演奏だから
一度は観ておきたいなあ、と考え
チケットを注文したのでした。

 

抽選なので
もしかしたら外れるかも
と思っていましたが
なんなく当選。

 

クラシック

しかもバッハのマタイともなると

注文する人が

少ないのかなあ。

 


バッハ・コレギウム・ジャパン
通称BCJといえば
鈴木雅明の指揮で知られていますけど
今回の指揮は
その息子である鈴木優人氏。

 

鈴木優人の指揮によるBCJの演奏は
以前、『題名のない音楽会』
観たことがありますし
チェンバロ・ソロのデビュー盤
父親との共演盤を持っていたため
何となく親近感があり
それも今回、行ってみようかと
思わせた理由でした。

 

『題名のない音楽会』の時に
フィーチャーされていた
フラウト・トラヴェルソの
鶴田洋子も加わっていたようですが
それはあとでパンフを見て

気づきました。(^^ゞ

 

 

下の写真は

横浜高速鉄道みなとみらい線の駅から

そのまま地上に出ずに行ける方の

横浜みなとみらいホール入口のロゴです。

 

横浜みなとみらいホール

 

中は大ホールと小ホールに分かれており

大ホールの方は
ステージ後方にパイプオルガンを配していて
そのパイプオルガン前の
ステージのバックにも
観客席があるという構造でした。

 

横浜みなとみらいホール(大ホール)


入場すると
ステージでは

ポジティフ・オルガンの
調律をしていましたけど
ステージ前方にあるオルガンの調律の際
鍵盤が乗った上板部分を
鍵盤ごと開いていたのにはびっくり。

 

え、そういう構造なの?
どういう構造なの?
という感じで見てました。(^_^)


 

座席は1階の21列31番で
舞台向かって上手寄り。

 

上掲の写真からも分かる通り

ちょっと舞台から

遠い感じがしましたけど
全体を見渡すことができたので
二群に別れた合唱と器楽が
歌詞のパートごとに
どう演奏を分担しているか
ということが、よく分かって

それはそれで良かったかも。

 


演奏は

合唱が一群12名で
左右の二群合わせて24名。
 

それにエヴァンゲリストが1名
別に加わってましたが
エヴァンゲリストを演じる

ニコラス・スコットは
テノールのアリアも歌ってました。

 

イエスを演じるバスの奏者、
ソロで歌うソプラノや

カウンターテナー奏者は
合唱団の中に加わっており
自分のパートになると
前に出てきて歌うか
その場で歌う

という形での演奏でした。

 

全体で24名という少人数なあたり
古楽の演奏では普通だろうと
思いますけど
ソロの時に各奏者が前に出てくる
というのは
ちょっと新鮮でした。

 

こればっかりは
CDで聴いているだけだと
分からないですからね。

 


器楽は
通奏低音奏者も含めて
一群が15人で
全体で30人。

 

これにファゴットと
ヴィオラ・ダ・ガンバが加わりますが
ガンバの奏者エマニュエル・バルサは
ガンバをチェロに持ち替えて

第一群(舞台下手側)の通奏低音に
加わっていましたので
総勢31名となります。

 

通奏低音のオルガンは
舞台の前方と後方に置かれていました。


今回の演奏では

チェンバロが使われておらず

鈴木優人は、前方のオルガンで
第一群の通奏低音や

エヴァンゲリストの伴奏を務めながら

指揮をとっていました。



冒頭の「来れ、娘たちよ」の合唱では
ソプラノとカウンターテナーが各1名
合唱団とは別に後方中央に立って
リピエーノを務めてましたが
特に予習して行かなかったため
どうして2人だけ後ろに立っているんだろう
とか思いながら観ていた自分。

 

ちょっとお恥ずかしい。f^_^;

 

その「来れ、娘たちよ」の合唱が
おとなしめな感じだったので
ああ、やっぱりこの人数だと
合唱は弱いのかなあと思っていたら
おとなしめにするのは意図的だったらしく
後半に進むにつれて合唱が力強くなっていき
特に第二部に入ってからの合唱は
熱唱といっていいくらい
力強く感じられました。

 


アリアの伴奏では
第一部のフラウト・トラヴェルソや
オーボエ・ダモーレ(かな?)、
第二部の、バスのアリア
「イエスを返せ!」の伴奏における
ヴァイオリンのソロが
おやっという感じで印象的でした。

 

特に「イエスを返せ!」の
ヴァイオリン・ソロ、
こんなに細かく音を刻んで

自己主張というと変ですけど

目立っていたのかと
ちょっとびっくり。

 

そしてストーリー的には
第二部の「ペテロの否認」の件りが
やっぱり泣けるというか
切なくなるのでした。

 


会場ロビーには
BCJ 関連のCDと次回のチケット、
『マタイ受難曲』の歌詞対訳本が
販売されてました。

 

Amazon で中古で入手した

鈴木優人のデビュー盤が

平積みになっていたのを見て

フクザツな気持ちになったり( ´(ェ)`)

 

 

入口で渡された無料のパンフ

(最初にアップした写真のもの)は
チラシと同じデザインの表紙で
全4ページ。

 

アリアを歌うソリストのプロフィールと
編成が記されているだけの
簡単なものでしたが
歌詞対訳本は
40ページの堂々たるものでした。

 

マタイ受難曲 in 横浜みなとみらいホール 対訳本

 

各場面ゆかりの絵画が
モノクロで数点
載っているだけでなく
キーワード解説も載っており
かなり有益。

 

 

13:00開演で
間に20分の休憩をはさみ
全2部、3時間弱の演奏でしたが

前日の就寝が遅くなったために
終始、寝落ちしそうになったのは
残念なことでした。(´・ω・`)

 

ちなみに第1部より
第2部の方が長いのですけど
第2部の方が
あっという間に終わる感じがします。

 

まさか
寝落ちしそうになっていたから

というわけでも
ないんでしょうけど。(^▽^;)

 


うーん、
バッハのマタイのライブ
やっぱりいいですね。

 

またタイミングが合ったら
金欠を怖れず

行ってしまいそう。f^_^)

 

 

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