
(原書房、2012年12月7日発行)
探偵小説研究会編著。
本格ミステリと呼ばれる
サブジャンルに特化したベスト10です。
国内本格のランキング第1位は
法月綸太郎の『キングを探せ』で、
以下、大山誠一郎の『密室蒐集家』
綾辻行人の『鬼面館の殺人』と続きます。
『ミステリマガジン』で第1位だった
『幽女の如き怨むもの』は第4位。
こちらのブログでも紹介したことのある
『体育館の殺人』が第5位というあたり
本格ミステリに特化したベストテンらしいと
いえるかもしれません。
ちなみに『聴き屋の芸術学部祭』は
第16位でした。
ベスト10中、
既読作品はたったの2冊で
持っているのは6冊……。
これはちょっと情けないかも(^^;
一方、海外本格のランキング第1位は
こちらのブログでも紹介したことのある
『巡礼者パズル』でした。
続いて、やはり以前紹介した『死の扉』、
『火焔の鎖』と続きます。
驚くべきことには
『巡礼者パズル』の他に
第4位に『迷走パズル』、
第6位に『俳優パズル』というふうに、
昨年出たパトリック・クェンティンの本が
すべてランクインしていること。
この人気にあやかって
未訳のダルース夫妻ものも
出るかもしれませんが
それ以外に既訳『女郎ぐも』の新訳とか
出してくれないかしらん。
ディーヴァーの『バーニング・ワイヤー』も
第5位にランクイン。
〆切に近い時期の刊行に加え
あの分厚さにも関わらず、ですから
かなりの健闘のような気がします。
ベスト10中、既読作品は8冊。
本は全部持ってました。
これは自慢できる、というか
自分の海外ミステリ嗜好が
もろに出ているというか(苦笑)
特集として、作家インタビューや対談が
4本掲載されています。
その内の1本は
アニメ『UN-GO』の脚本家
會川昇へのもの。
これまでにも
『ミステリマガジン』2012年1月号とか
『UN-GO OFFICIAL LOG BOOK』

(学研パブリッシング、2012.5.8)
とかに、インタビューが載ってますので
またかよという感じもするかもしれませんが
それでもやっぱり『UN-GO』ファンなら
読んでおきたいかも(笑)
あと「勝手に配役AKB」という、
長沢樹『放課後パースペクティヴ』
青崎有吾『体育館の殺人』
三津田信三『幽女の如き怨むもの』が
実写化された場合(?)の
AKB48のメンバーによる配役を考える
お遊びコラムが載っています。
自分にはさっぱり分かりませんが
AKBヲタの人は立ち読みしてみてもいいかも。
ただし上記三作を読んでないと
ちっとも楽しめないかもしれませんが(苦笑)