古墳巡礼・近畿編 122 摂津巡礼13 | ロック古典主義

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摂津巡礼13(伊丹市柏木町)2024年4月25日  

 墓地の山を眺めながら佇んでいると、さっき墓地を教えてくれたウオーキング小父さんが戻ってきました。 

 小父さんは「ここは開いているから入ってみればいい」と鉄扉を開けてくれた。かぎはかかっていないので帰りに閉めて帰ればよいとだけ告げて去っていった。 

 中に入ると大きな看板が立ち、「厳守事項」として墓地新設工事の手続きやら規格やらを規定し、違反する場合には墓地を削り取るとまで管理委員のお触れが出されている。墓地にはこれ以外に何の標示もない。 

 これが古墳なのかと懐疑に囚われながらも5ⅿほど登り切れば、

意外に頂上部は平坦で、直径15ⅿ余りの平坦部の半分ほどは空地となっており、傍らにはベンチなども設えられている。 

 一部は分譲予定地の区画になっているようだが、トレンチ跡とも言えなくもない地面も残されていて、この墓地丘全体が一つの円墳だったのではないかという妙な確信がわいてきた。 

 車に帰りWEBで伊丹市のサイトによれば、直径38ⅿ・高さ6ⅿで、全体が墓地となって一部が崩れ、墳頂部は平らに削り取られています。  

 この塚跡地は御願塚古墳の南方760ⅿにあたり、伊丹市南郊から尼崎市にかけて広がる猪名野古墳群のただ中に位置することから、以前から古墳と考えられていました。とあります。 

 まごうかたなき古墳だったことに驚きを禁じえませんでした。