古墳巡礼・四国編 222 建布都古墳 | ロック古典主義

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 建布都古墳(阿波市市場町)2023年11月9日 

 

 吉野川の北側の段丘上にある建布都(たけふつ )神社境内に墳丘 

がある。吉野川北岸堤防からもなにやら趣が感じられます。 

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 堤防南側には日本最大の川中島「善入寺島」が拡がり、堤防なき時代には段丘崖下まで氾濫原であって、建布都神社南下手が川湊であったに違いない。現在の善入寺島北岸の流路は明治期に付け替えられたものであり、本来は北岸堤防北側に流路があったのでは。 

 土成の穴薬師古墳に向かう手前、市場町の吉野川北岸堤防を走れば左手の田畑の中にそれと思しき森島が現れる。これを目指し堤防を下り、段丘崖に近づけば、神社前の道路が広いので駐車できる。 

 ここから崖上の神社まで幅広の階段を緩やかに登ります。 

 この場所にかつては香美城(カガミ)があったという。が、説明板 

などは見あたらない。段丘から南面の吉野川方向を見下ろせば、 

ここが遊水地に突き出た岬のように感じる。直感的に川湊だった 

と観たのも郁子なるかな。 

 この1haほどの岬は一部に平地なるも大半は巨木の森で、建造物 

は神社拝殿と本殿の古い社のほかには北西端に集会所があるのみ。 

そのほかは諸々の石柱や石碑が散在し、石仏なども数多く古墳以外 

に古来から礼拝の場所だったこと伺えます。