メキシコの復興
15日の東京外国為替市場でドル円は強含みの流れの中で、底堅い状況が続いています。
正午時点では148.44円とニューヨーク市場の終値(148.26円)と比べて18銭程度のドル高水準だった。昨日の欧州引け後からは148.20円を割り込むことすらできず堅調地合いを維持し、5・10日(ゴトー日)の東京仲値にかけたドル買い期待も支えになり、 7日以来となる148.54円まで強含んだ。もっとも来週の日銀の金融政策正常化観測もあって、本邦長期金利が3カ月ぶりの高水準を記録していることが円買い要因となり、ドル買いの勢いは緩やかだった。
日銀は来週18、19日に開く金融政策決定会合で、マイナス金利を解除する方向で調整に入った。時事通信が報じた。「2024年春闘で大企業を中心に昨年を大幅に上回る賃上げ回答が相次ぎ、2%の物価上昇目標の持続的実現の確度が高まった」との見方を強めているという。なお、長期金利を0%に誘導する長短金利操作(YCC)の撤廃を含めて、大規模金融緩和の正常化を検討するもよう。
植田第32代日銀総裁は、白川第30代日銀総裁が始めて、黒田第31代日銀総裁が引き継いできた日銀の大量株爆買いという奇策を、「買っちゃったもの」と表現しており、不本意ながらも大量に購入したことを後悔しつつ、後始末に乗り出す意向を示していた。
すなわち、植田日銀総裁は、3月か4月の日銀金融政策決定会合でマイナス金利の解除やイールドカーブコントロール(YCC)の撤廃など大規模金融緩和策からの出口を模索しており、ETFの手仕舞いも念頭にあると思われるます。
日本銀行が金融引き締めに転じた最初の局面は、銀行株の上昇が終わりを告げると過去の歴史は語っている。ウォール街の相場格言「うわさで買って事実で売れ」にも当てはまりそうだ。
東海東京証券の佐野一彦チーフストラテジストは「直近報道からすれば、19日のマイナス金利政策解除は決定的と言える」と指摘。米長期金利が大きく上昇しており、長期金利は0.8%を付ける可能性があるが、日銀買い入れやその水準では値ごろ感から押し目買いが入るのではないかと言う。
このドル円の復調につれて8.72円まで下げていたメキシコペソ円も8.88円まで戻し自分史上最高値に達した。 それとともにこの4年間のスワップ金利収益が3,000,000円に到達しました。
市場最安値を更新するトルコリラ円にしても、為替差損は底なし状態の3,400,000円ながら、スワップ金利収益は2,000,000円を
目前とし、合計5,000,000円に迫っています。この結果、筆者口座維持率も1340%まで回復しています。
今週のメキシコペソの復元は多分にドル円相場の回復に支えられているわけで、この先はドル円次第となっている。
日銀会合翌日のFOMCでのドットチャート修正などが意識されるなか、米国の利下げ開始時期が「かなあり後ずれせざるを得ない」状況へと変わりつつあることがわかります。
となるとドル円相場は行ってこいの状況であり、メキシコペソも
落ち着きを取り戻していただきたいものですね。