34年前の景色
39098円。ようやく日経平均株価が34年前に戻りました。
当時の筆者は、バブルの絶頂とその直後の崩壊を眼の前にして、何もできない自分が情けないだけでした。バブル期に結婚して子供を持つということは、マネーゲームとは無縁の聖人生活ですね。
2000年を過ぎたあたりから、小金ができると端株を買いながら、欧米系のハイテクファンドや新興国ファンドにも手を拡げ、徐々にたまる分配益でファンドの幅を増やしてきた。
投信の手法は為替取引と同じで安値で買って塩漬けにして、一切動かさずに配当だけいただくという他愛ないスタイルです。
ここまではそのワンパターンでも切り抜けてこれたが、ここからはどうなるでしょうか。
いずれにしても、市場では「ザラ場ベースの高値38957.44円までは上抜けておらず、あまり盛り上がってはいない」とのことで、妙に感慨にふけっている自分があさましい。
以前にもお伝えしたように、HF勢の39000円のコールオプションの大量の売り持ちといった状況を鑑みるに、まだまだ、しっかりと上抜けたとはいえず、ただ、日経平均がダウ平均を上回ってきたという事実は事実として重要。兄貴越えの後の姿を模索することになりそうです。
34年という時間を経て元の根に戻っただけで、それではこの間、
日本はどうなっていたのか。2009年3月には6469円まで撃沈して
元値のちょうど6分の一になり果てる。この辺で損切りされた向きも
少なからず、日本市場最大の暗黒時代もあった。
これも物価がほぼ変わらず、金利もないに等しかったお陰もあり
仮に2%の物価上昇が続いていたら今だに2万円台かもしれない。
そこはやはり「継続は力なり」「石の上にも30年」。長いスパンで観ればマーケットはいつも右肩上がりですね。
斯くいう筆者も来世に片足突っ込んだ年になれば、次の30年にお付き合いする余裕もなく、このあたりで市場から足を洗うのが賢明でしょうか。
というわけで、本日は柄にもなく株式相場談義に終始する巻となりました。