百舌鳥古墳群23(大阪府堺市)2024年1月19日
御陵山古墳は陵墓参考地であるため遥拝所などはない。その代りお堀端の大きな樹木の前に赤い鳥居が設えられています。
こは何事と近寄れば、朱塗りの社の奥に小祠が祀られた永尾大神
(ながおだいじん)という歴とした神社です。祠前にも石製の鳥居
があり、その奥には数個の石がご神体として祀られています。
懇ろにお詣りを済ませ、ふと脇にあるスティール棚に眼をやればなんと黒猫が横になっている。そこは段ボールを敷いて寝床のようになっていて、どうみても住み着いているように見える。餌ケースも用意されていて黒猫は古墳を背に猫神さんとして崇められているのかもしれない。猫用の賽銭箱もあり喜捨する。
御陵山古墳は全長約203mの全国35位、百舌鳥古墳群では4番目の大きさである前方後円墳。後円部径約95m・高さ約17m、前方部幅約119m・高さ約17m、3段築成で葺石・埴輪を備え、くびれ部南側には造出しが付く。
前方部のお濠沿いに遊歩道を進むと、お濠の左角が丸く抉られていて右隅とはかなり違った構造になっている。そこでお濠をのぞき込むと四角い集水桝のようなものが見え、かつてここから給水していたのではないか。その名残でもなかろうが、周辺には住宅がなく家庭菜園などが見える。
田ガメなども大量発生して豊かな自然を感じる。