(リマスター版)
造山古墳(岡山市北区)2019年3月20日
古墳巡礼を始めて最初のの本格的な前方後円墳です。
瀬戸大橋を児島ICで降り、国道30号を北上して倉敷、岡山市境の
足守川沿いに県道簑島高松線を遡上します。
山陽新幹線のガードを潜れば岡山県北区。古代史の郷です。
西国街道を斜めに左折し、しばらく走れば丘陵を抜けて造山古墳(つくりやまこふん)エリアに入る。おとなりの総社市にも同音の作山古墳があり、地元では造山古墳は「ぞうざん古墳」、作山古墳は「さくざん古墳」と区別して呼ぶらしい。
やがて案内看板を右折すれば、四周を丘に囲まれた田園地帯の中に古墳の案内があり、前方にそれと思しき小丘が見える。
あれに見えるはまごうかたなき造山古墳。でかそうな感じ。
手前に駐車場があり、ビジターセンターは整備途上と見え、槌音も高らか。駐車場から民家の間を抜け丘にとりつきます。もとより古墳に取り付く感じは更なく、坂道で丘に登っていく気分。
お宅の軒下のような階段を高度差で20mほど昇り、小丘の鞍部のような場所に出る。そこは後方部の付けのような場所で、後方部の先端は木立が繁り、神社の社や祠が分布する神域になっている。
前方部墳頂には荒神社があり、境内に古墳時代の石棺が置かれています。この石棺の石材は阿蘇ピンク石と呼ばれる熊本県宇土周辺で産出する凝灰岩石材であり、吉備と九州の結びつきを示す資料といえます。
社の脇には「石棺蓋」なる刳り抜き式の長持ち型石棺が置かれていて、手水石として活用されているが、その出自は後円部から出たのか余所から持ってきたのかは定かでないとのことでした。