(リマスター版)
五色塚古墳(神戸市垂水区)2021年12月2日
20年のコロナ禍以来ほとんど古墳巡礼は中断していました。
翌秋デルタとオミクロンの隙間に辛うじてできた瞬間を逃さず、丹波・但馬、丹後方面への取材を敢行しました。
久方の本州上陸、早速、明石大橋袂の五色塚古墳への再訪です。前回も住宅地で迷い此度は須磨ICまで遠回りしました。
見事に葺石された復元古墳です。千壺古墳とも呼ばれ、4世紀後半に築造された兵庫県下最大の前方後円墳です。
墳丘の大きさは、全長は194m、前方部の幅82.4m、高さ13m、後円部の直径125.5m、高さ18.8mで、周濠を巡らしています。
中段及び上段の葺石は分析の結果、日本書紀の記述通り淡路島から運ばれたものらしく、使用された石の総数は、223万個・総重量
2,784トンと推定されています。墳頂と2段のテラスには、円筒埴輪・朝顔形埴輪などを巡らしてその総数は、2,200本と推定されています。
立地としては明石海峡と淡路島そこを行きかう船を見下ろすような場所にあり海上交通の要衝を占めています。このことから海上交通と関わりの深い有力者の墓と考えられています。
業界トップクラスの人気古墳として、平日にも関わらず各地から観光客が姿を見せていました。