(リマスター)ロック自叙伝その1 ジミヘン | ロック古典主義

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ジミヘンからプリンスまで
ロックミュージックの黄金時代を
西海岸からのランドスケープで描く
70年代古典ロックの物語をはじめ
卑弥呼の古代ロマンを求めて
古墳探訪の巡礼紀行などを
フレックスにお届けします。

 (リマスター版)

 ロック自叙伝 1

 

 サンフランシスコ西部ハイトアシュベリーにある”ToneTubby”は

travelog-jpn: サンフランシスコ ヘイト・アシュベリー と Grateful Dead

サンタナのキーボードグレッグ・ローリーの父親が経営する楽器店でアシュベリーに住むミュージシャンが出入りすることで知られて

   Images | Gregg rolie, Greggs, Music photo

いる。先週もジャニスのホールディング・カンパニーにいたバンドの連中を見かけた。

    The Jimi Hendrix House (San Francisco) - 2021 All You Need to Know ...

 その夏、ジミヘンドリックスはハイト通りにあるレッドハウスに戻っていた。そこで日本のメーカーが開発したMiniKORG1というコンパクトなシンセサイザーのプロトモデルがTubbyに届いたことを聞きつけ立ち寄っていた。   Korg Reissues Classic miniKORG 700 Synthesizer – Synthtopia

 そのころのジミは、様々なエフェクターを駆使したギター奏法に限界を感じ始めていて、自ずと新たなインスツルメントとして登場したシンセサイザーに興味を抱いていた。    

Synthesizer Moog Modular 55 3D model | CGTrader

 当時シンセはMOOG社のモジュールが一般的なシステムで、その取り扱いが面倒だった。

 そんな中、MiniKORGはポータブルにハンドリングできる画期的なアイテムであった。

   伝説のギタリスト、ジミ・ヘンドリックス【JIMI HENDRIX】の伝説・名曲 | バンド専門CDジャケット作成のジャケットデザインバースト

 ジミはMiniを体験するや即座に入手したいと申し出た。

Miniをキーボードではなくギターに組み込んだギターシンセを着想

   Roland GS/GR-500の誕生秘話〜世界初のギター・シンセはどこからきたのか? | ギター・マガジンWEB|Guitar magazine

したのだが、残念なことにMiniKORGが北米にリリースされるのは彼がこの世を去った後のことだった。