盆明けマーケット時時刻刻
お盆明けからの円相場の下落を受けて、メキシコペソをはじめとする新興国通貨は夏枯れとは裏腹に活況を呈しています。
自分がポジションするNZドル以外の米ドル、ペソ、リラいずれも
高騰し、本日午後の米ドルは146.38円、ペソは8.535円、リラも5.40円まで伸ばして、口座維持率は1175%をキープしています。
ドル円が146円を突破したことで市場では日銀の介入警戒が更に強まりそうですね。
とりあえず、米の利上げ観測が高まったことで、スタンス的にはドル買いとなり、日銀の許容水準を探る展開になりそうです。
まあ146円はまだまだ147円台に一日でなるような動きになったら、介入に警戒しましょう。
それでは盆明けマーケットを探ります。
16日のニューヨーク外国為替市場で円相場が下落し、一時1ドル146円台をつけた。昨年11月以来およそ9カ月ぶりの円安・ドル高水準。米国でのインフレの根強さを背景に米連邦準備理事会FRBの金融引き締めが長期化するとの思惑からドル買いが進んだ。
昨秋に政府・日銀が為替介入に踏み切った際の水準を下回る円安が進んだ。
前週発表された米物価指標の伸び率は13カ月ぶりに前月を上回り米国内のインフレの根強さが意識されている。16日公開となった、7月25〜26日の米連邦公開市場委員会FOMC議事要旨では、大半の参加者がインフレが想定より上振れするリスクがかなりあるとみて「さらなる金融引き締めが必要になるかもしれない」と指摘した。
一方、日銀は大規模な金融緩和を続ける姿勢を示している。日米金利差が開いた状態が続くとの見方から円売り・ドル買いが優勢。中国の不動産大手に経営不安が生じていることも、安全資産とされるドルの買いを誘っている。
鈴木俊一財務相は15日の閣議後の記者会見で、円安進行について「為替市場の動向を高い緊張感を持って注視している。行き過ぎた動きには適切な対応を取りたい」と述べた。
一方、円買い・ドル売りの為替介入に踏み切る水準については「絶対額があって、それを過ぎたらやるということではない」とも強調した。
昨年9月22日、政府・日銀はおよそ24年ぶりとなる為替市場介入を実施した。介入直前に円相場は145円90銭をつけていた。足元の円相場は昨年の介入時よりも円安方向に振れており、政府・日銀が再び円買い介入に動くとの思惑も強まっている。
米東部時間16時51分スタンダードチャータードのG10FX調査グローバル責任者スティーブン・イングランダー氏は「円は人民元の下落軌道につかまった」と指摘。「米国債利回りの上昇が大きな原動力になっている」とも語った。
バンク・オブ・アメリカ(BofA)のアジア為替・金利戦略共同責任者、アダーシュ・シンハ氏は、トレーダーが日本当局による外国為替市場への介入のリスクに備えるのはまだ早いとして、円安に反対する政治的圧力は弱まっていると指摘した。
同氏はインタビューで、内需が底堅く原油価格が昨年よりも下がっているため、政治的なロビー活動は「恐らく今年よりも昨年の方がずっと激しかっただろう」と発言。昨年当局が引いていた一線は1ドル=150円ではなかったかとし、その水準に達したら「もちろん、何らかの防衛策を取る必要があるだろう」と語った。
ラボバンクのシニア外為ストラテジスト、ジェーン・フォリー氏は「日本の財務省が150円水準を待たずに行動を起こすかどうかは上昇のペースが重要になってくるだろう」と述べた。
また、昨年は日本の当局者が口先介入を始めたのは4月だったが実際の介入は9月までなかったことを挙げ、介入には「かなり時間がかかる」と指摘した。
「ドルが145円まで上昇し、口先介入を強化し始めたばかりであることを考えると、少なくともすぐに介入が行われるようなレベルには達していない」との見方を示した。
最終的にはドル・円が150円に到達すれば「もちろん、何らかの防衛策を取る必要があるだろう」と語った。
前述のシンハ氏は日本銀行のイールドカーブコントロールYCC政策のさらなる調整は当面ありそうにないため、円弱気派とともにキャリートレーダーにとってはポジションを再構築する「青信号」だと指摘している。
キャリートレードの資金調達通貨として円を使うことは、日銀がマイナス金利政策を放棄するまで続くかもしれないとも述べ、問題になるのは10年物国債の利回りではなく、フロントエンドの金利だからだと説明。マイナス金利政策の放棄は2024年4-6月期まではないかもしれないとし、4月の賃金交渉に言及した。
さらに、「マイナス金利政策が調整されない限り、ドル・円への強気を維持しなければならないだろう」と同氏はみている。
このように米ストラテジストの見解を素直に採用すれば、当面の円キャリーには問題はなしの結論になる。
ところが、現実のマーケットは多数決意見を裏切ることが十八番であって。そうでなければ失敗も成功もない。
スワップ派の自分としては、為替益はあくまでもおまけと考えて
当面のドル円水準135円を維持したいと思います。