ショートアニメ版は全部ではないですが、かなり見ています。
子ザメちゃんはけっこう謎の存在で、
映画の入場特典でもらったサメのぬいぐるみを大切にしていることくらいしか分かりません。
今回このぬいぐるみは本編に登場せず、エンドクレジットで小さく描かれていました。
おなかをすかせてごちそうしてもらう場面もありますが、
お金がないわけではないようで、
本作でも普通に遊園地で遊んだりしています。
虹とサメ型の雲に引きつけられて、ふらりと都会に行った子ザメちゃんが、そのままひと夏を過ごす話で、新しいキャラクターが多く登場します。
動物キャラも、ちょうちんあんこうのあんこうちゃんとウサギのうさめちゃんが出てきます。
あんこうちゃんは冒頭でちょうちんの光が流星のように演出されていたので、序盤では宇宙生命体なのかと思いました。
どうして都会に迷い込んだのかは描かれません。
もしかしたらアンコウ鍋屋から脱走してきたというような、およげ!たいやきくん的裏設定があるのかもしれません。
劇場版というと日常では起こらない事件や冒険が描かれるというのがパターンですが、
この作品では何も起こりません。
ある意味いさぎよい作り方で74分という上映時間がちょうど良く感じられました。
場所が変わっても子ザメちゃんはマイペースな日常を過ごし、
出会う人たちはみな優しくしてくれます。
転校で友人との別れに涙する女の子もいますが、
休日はその友達と一緒にライブに行ったりしてます。
元いた町も、シネコンがあったくらいだから片田舎というわけではなかったのでしょう。
続けてリピートしたくなるということはありませんが、
しばらく経って、ふと懐かしく思いだして見直したくなる、といった作品のように思えました。
一番笑ったのはパンケーキミックスのエピソードです。
入場特典のミニ絵本「子ザメのパンケーキ」も楽しかったので、涼しくなったら変わった形のパンケーキでも焼いてみようかと思いました。
余談ですが元の町にいるとかげちゃんは、Wikiで知るまでけっこう長い間、カエルになりかけている途中のシッポが残っているオタマジャクシだと思っていました。