「白雪姫」(2025)は結局見逃してしまったけど
「ラプンツェル」中止決定のスピードには驚かされました。
あまりにも早かったので
もしかしたらスキンヘッドのラプンツェルを企画してたんじゃないかと思ったくらいです。
著作権切れを狙ったインディーズ映画ならともかく
やっぱり評価の高い自社作品をリメイクする場合は
オリジナルへのリスペクトが必要という気がします。
もっとも「白雪姫」(1937)はディズニーの初長編アニメというだけでなく、
経営危機のたびにリヴァイバル公開で会社を救ったというほどの名作なので
ハードルが高すぎたのかもしれません。
その点「リロ&スティッチ」(2002)は
リロとスティッチは可愛らしいし家族の絆というテーマも素敵だけど
エイリアンがカツラと服だけの変装で街に出たり、
悪役があまりにも簡単に良い人化してしまうなど
ストーリーはやや大味だったので
実写化にあたって再構築しやすい題材だったかもしれません。
特にナニの海洋学者への夢というエピソードがストーリーをうまくふくらませているし
隣人のトゥトゥおばさんという新しいキャラクターが見事に生かされていました。
終盤の展開は感動的に盛り上がっています。
福祉局の役人と捜査官を別のキャラクターにしたことも説得力を増していると感じました。
個人的には「トゥルーライズ」(1994)や「ザ・コンクエスト」(1997)の悪役やテレビドラマ版インディジョーンズともいえた「レリック・ハンター」(1999~)などで活躍したティア・カレルが久しぶりに見られて懐かしかったです。
スティッチ、議長といった声の出演者だけでなく、
ティア・カレルやエイミー・ヒルを新キャラクターに起用していることもオリジナルへのリスペクトを感じさせます。
今回は吹替え版で見たのですが渡辺えりのトゥトゥおばさんが、はまり役過ぎて笑えました。