前回、ピアノレッスンにおいての読譜力を身に着けることについて書きましたが、
今回は『聴く力』について。
辞書で調べると
『聞く』は
・音や声を感じ取る。
・その内容を感じ取る。
『聴く』は
・心を落ち着けて、注意して耳に入れる。
・傾聴する。
今更で恥ずかしいのですが、
音楽での『きく』って
『聴く』だよなあと思っていたのですが、
どっちも、
すごく大事な『きく』だ!
と改めて思います。
例えば
レッスンを3歳~4歳ごろからはじめたとして、
小さなうちは、
じっと聞くタイプのお子さんもいれば、
全くじっとできずに聞いてるのか聞いていないのか
一見わからないタイプのお子さんもいます。
実に様々なのですが、
私の経験からも言えるのですが、
おおむね
どんな場合でも子どもは
聞いています。
まさに、
『聞く』(感じ取っている)
そんなふうに思えます。
まずは先生の声を
お母さんの声を
ピアノの音やそのほか色んな楽器の音を
『聞く』(感じ取る)
からはじまって
だんだんと『聴く』(傾聴する)
に成長していくようなイメージです。
このことは集中力にもつながります。
小さなこどもは、
まだあまり話せる言葉の数が少なくても
聞いて理解できている言葉の数がその何倍も多いそうです。
たくさん、話しかけて、
たくさんいろんな音の体験をしていくことが、
本当の良い耳をつくる一歩だなと
思います。