玉蘊の美人画  (122) | okuda8888のブログ

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平田玉蘊 「和美人画」   絹本

         横34.0㎝×縦95.0㎝

 

平田玉蘊(ぎょくおん)が描く和美人図である。

 

 

左手に扇を持ち、芸子が舞っている場面を描いたものであろうか。顔は右下を振り返り、柔らかい表情で描いている。

 

 

扇には若松が丁寧に描かれるなど、細部にもこだわりがある。帯の文様には花びらがあしらわれている。

 

 

着物の裾模様の花は「秋海棠」で、品よく描かれている。

印は白文方印「平田氏之女豊」と「玉蘊」が使用されている。

 

 

玉蘊描く美人画はいずれも「たおやか」で「品が良い」。女性を描く時の平田玉蘊は、自分の自画像を描くような気持ちで、絵に向かっていたのかもしれない。