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平田 玉蘊(ぎょくおん) 「千鶴万亀図」 絹本 縦102.5cm×横36.5cm

 

 

おびただしい鶴と亀の数を描いた図である。 タイトル「千鶴万亀図」とは千羽の鶴、万匹の亀を示すが、さすがにその数までは描いていない。

 

 

落款に「丁亥歳首 玉蘊 」【印 章女之印 方印白文】とある。丁亥年は文政10年(1827年)玉蘊41歳の作品である。印の「章女之印」は40代の作品に多く見られる。

「歳首」とあるので、年の始めにめでたい鶴と亀図を揮毫したのであろう。

 

多くの亀が描かれているので、実際数えてみると36匹の亀が描かれていた。

 

 

沼地で憩う鶴、大空を集団で舞う鶴、丹頂鶴や真鶴を合わせて画面いっぱいにダイナミックな動きがえがかれている。鶴も数えてみると34羽も描かれている。

 

 

この絵を見た人は、寿命が長くなるよう感じる絵と言えよう。正月に床の間に掛けるには相応しい、たいへん目出度い「千鶴万亀図」である。