福原五岳 「和婦人図」 絹本
横40.0㎝×縦110.0㎝
平田玉蘊の師、福原五岳(1730年~1799年)の「和婦人図」である。五岳の唐美人図はよく見かけるが、和婦人図は珍しい。
髪の簪などから、芸子を描いていることが分かる。絵全体に保存状態がよく、特に顔の表情や帯の色彩は鮮やかである。
女性は上方の気の強そうな女性゜として描かれている。金地の帯の青と緑の文様が美しく、描いた直後のような鮮やかさである。
落款は五岳、印は「福元素印」白文長方印である。
福原五岳は山水画や中国の仙人等の名手といわれるが、日本の女性を描かしても一流であることをこの絵は証明している。