円山四条派の重鎮 岡本豊彦 「蓬莱山」(81) | okuda8888のブログ

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岡本 豊彦 「蓬莱山」 絹本

      横36㎝×86㎝

 

倉敷出身で円山四条派の重鎮でもあった岡本豊彦(1773~1845)の「蓬莱山」の絵である。

 

 

備中国(倉敷)出身ということで、福原五岳について学んでいたようであるが、五岳死後松村呉春に師事し、円山派に属することとなる。

 

 

平田玉蘊のより14歳年長であるがほぼ同時代、出身地も近かったためか親しかったと推測される。本ブログ(57)の「群蝶図」に玉蘊とともに蝶の寄書をしている。

 

 

生前は「花鳥は景文、山水は豊彦」と京都画壇で名声は高かったという。本図でも、蓬莱山に打ち寄せる波のダイナミックさ、山肌の洗練された描き方など、さすがの力量である。

 

 

見る人を蓬莱山の仙境に誘ってくれるような作品である。