応門十哲 山口素絢 「唐美人画」 (80) | okuda8888のブログ

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山口 素絢(そけん)「唐美人図」  絹本

 

応門十哲の一人、山口素絢の「唐美人画」である。平田玉蘊も「唐美人図」を多く描いているが、円山派の「唐美人図」を改めて見てみたい。

 

 

春となり、白梅が咲き鶯が囀る光景を、唐美人が愛でている構図である。御簾や帳の文様を精緻に描いている。女性の衣服も色彩的に鮮やかである。

 

 

落款には「丁巳秋 応需 素絢画 」とあり、寛政9年(1797年)の作と分かる。この年玉蘊は11歳で、一世代前の円山派の画家と言えよう。

 

 

画乗要略の「山口素絢」評は、「応挙を師として、邦俗の婦女、及び雑画に善し」とあるので、婦人を描くことを得意とした画家と言える。

 

この作品も比較的大作であり、女性を描くことを得意としていた素絢らしさが、存分に表されている絵と言えよう。