凛とした鶴図  (79) | okuda8888のブログ

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平田玉蘊(ぎよくおん)(53) 「松下鶴と亀図」 (絹本)

              横35.5㎝×86.0㎝

 

平田玉蘊の「松下鶴と亀図」である。玉蘊は多くの鶴図を残しているが、この作品の鶴は特にキリッとしてスマートである。

 

 

斜面の大地を踏みしめ、遠くを見つめる鶴に凛としたものを感じる。

 

足元には吉祥の亀が二匹、伸びやかに水面で遊んでいる。水の色も鮮やかに描かれている。

 

 

印は「玉蘊」白文方印と「女子」白文方印である。

 

 

鶴や亀、水の色、作品が描かれた時の色をよく伝えており、色彩をゆっくり楽しむことができる絵である。

とくに鶴の顔の表情は凛としており、作者の心境の反映とみることができるかもしれない。