カネマラ オリジナル | 酒とミステリの日々 時々ラーメン

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ども、OKKAです。

 

今回紹介するウイスキーは、アイルランドで造られた「アイリッシュウイスキー」のシングルモルト!

 

「カネマラ オリジナル」です!

 



アイルランドは「ウイスキー発祥の地」と言われており、そこで作られたアイリッシュウイスキーは、19世紀の半ばまではスコッチウイスキーを凌ぐくらいの生産量を誇っていました。
蒸溜所もその当時は160か所以上あったそうですよ。

しかし、その後アイリッシュウイスキーは低迷…。
1975年には蒸溜所も「新ミドルトン蒸溜所」と「ブッシュミルズ蒸溜所」の2か所だけになってしまいました…。

これではいかん!と立ち上がったのが、ジョン・ティーリング。彼は1987年に「クーリー蒸溜所」を建て、それまでアイリッシュウイスキーになかった「ピーテッドモルト」を使ったシングルモルトを生み出します。それがこの「カネマラ オリジナル」なんですね。


その名前の由来は、アイルランド西部にあるカネマラ地方。ここは昔、ピート(泥炭)の採掘場があったところで、昔はアイリッシュウイスキーもピートを焚いて造っていたんですね。

その懐古の意味をこめて、「カネマラ」と名付けたそうです。

「カネマラ オリジナル」はアイリッシュウイスキーには珍しく、「2回蒸溜のモルト原酒のみ」を使ったウイスキー。(通常、アイリッシュウイスキーは3回蒸溜で、ポットスチルウイスキーやグレーンウイスキーをブレンドしています。)
要は、「アイリッシュだけど、スコッチと同じ作り方をしている」ということなんですね。

スモーキーの度合いを示すフェノール値は14ppm。ラフロイグは約50ppmなので、スモーキーと言ってもそこまで強くないことが、数値からも分かります。

モルト原酒は「フレッシュな味わいの4年熟成」「フルーティーな香りの6年熟成」「バニラや蜂蜜の甘味を感じる8年熟成」の3種類の原酒を使っているそうです。

 

スペックはこんな感じ。

 

 

早速いただきます!

 

まずは香りから。

まず香ってくるのは、焚火のようなスモーキーな香り。アイラモルトのような薬品っぽいヨード香はほぼありませんね。
スモーキーな香りに交じって、蜂蜜やバニラのような甘い香り、青リンゴのようなフレッシュでフルーティーな香りも感じます。
その奥に、ちょっぴりナッツの香りもあるかな。
スモーキーと言っても、それほど強くはありません。他のウイスキーで例えると、「ティーチャーズ以上、ボウモア以下」って感じかな。

ストレートで飲んでみます。

まず感じるのはフレッシュな青リンゴの風味。そして、舌の上に蜂蜜の甘味が広がります。
その後に、ふわっと鼻を抜けていくスモーキーフレーバー。
余韻はちょっぴりスパイシーで、ナッツのような香ばしさも感じますね。
これはストレートでもなかなか美味いです!

 

ハイボールにしても、はじける炭酸と共に、ふわっとスモーキーな香りと、青リンゴのフルーティーな香りがしてきます。
飲んでみると、とてもなめらかな舌触り。するっと口に入ってきます。
そして、ふわっと蜂蜜の甘味が舌に広がり、鼻からはほんのりとしたスモーキーな香りと、青リンゴのフルーティーな香りが抜けていきます。「焚火に当たりながら青リンゴをかじってる」って感じでしょうか。
余韻はちょっぴりスパイシーな風味があり、これが全体を引き締めていますね。
いやー、これはめっちゃ美味い!
2回蒸溜ということですが、アイリッシュウイスキーの飲みやすさもあり、それでいて軽すぎず、飲みごたえもあります。
肉料理を始め、いろんな料理に合いそうですが、ハイボール単体でも十分楽しめます。

スモーキー具合もほどほどなので、スモーキー入門にもうってつけのウイスキーですね!

 

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