ども、OKKAです。
今回紹介するミステリは、あの「小市民」シリーズの最終巻!
「冬期限定ボンボンショコラ事件」(米澤穂信著 創元推理文庫)です!
高校生活の終わり。
小市民の時代の終わり。
小鳩君を轢き、
密室状況から消え失せた車はどこへ?
シリーズ最大の事件を描き
四部作掉尾を飾る冬の巻!
小市民を志す小鳩君はある日轢き逃げに遭い、病院に搬送された。目を覚ました彼は、朦朧としながら自分が右足の骨を折っていることを聞かされる。翌日、手術後に警察の聴取を受け、昏々と眠る小鳩君の枕元には、同じく小市民を志す小佐内さんからの「犯人をゆるさない」というメッセージが残されていた。小佐内さんは、どうやら犯人捜しをしているらしい……。冬の巻ついに刊行。
(Amazon紹介ページより)
読んだ感想を一言で言うと…。
感無量…!
でした!
まあ、ミステリの感想としてはおかしいのですが、第1作目の「春期限定イチゴタルト事件」が出版されたのが2004年。
私がこのシリーズに出会ったのは、第2作目の「夏期限定トロピカルパフェ事件」が出たころなので、2006年ですね。
そこから18年、ずーーーーーっと待っていた完結編が読めた…ということでこの感想になりました。お許しください。
(正直、書かれないまま終わるんじゃないかと思ったこともありました…。)
この巻では、現在の事件と過去の事件が交互に描かれていきます。
主人公の小鳩君が轢き逃げに遭い、動けなくなってしまったので、病院のベットで推理する現在編も面白いのですが(あとでわかる伏線が張られまくっているのもいい)、やはり中学生の2人が出会って、事件を追っていく過去編が素晴らしかったです!これが読みたかった…!(こっちの結末はかなりビターですが)
そして、後半で遂に小佐内さんが登場し、過去の事件と現在の事件がリンクして、さらに2人が大ピンチに陥る展開にはゾクゾクしました…!
そして余韻の残るラスト…。まさに感無量でしたね。
作者としては、これでシリーズ完結にする考えだと思いますが、やっぱりまだまだこの2人の続きの話が読みたいなあって思ってしまいました。
ということで、お気に入り度は90点でした!