「午後のチャイムが鳴るまでは」 | 酒とミステリの日々 時々ラーメン

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ども、OKKAです。

 

今回紹介するミステリは、軽快で楽しく読めて、最後におおっと驚きもある学園ミステリの秀作!

 

「午後のチャイムが鳴るまでは」(阿津川辰海著 実業之日本社)です!

 

 

こいつら、最高すぎる……! 昼休みの“完全犯罪”にご用心!?
本格ミステリ大賞受賞作家の最高到達点!

九十九ヶ丘高校のある日の昼休み、2年の男子ふたりが体育館裏のフェンスに空いた穴から密かに学校を脱け出した。
タイムリミットは65分、奴らのミッションは達成なるか(第1話「RUN! ラーメン RUN!」)。
文化祭で販売する部誌の校了に追いつめられた文芸部員たち。
肝心の表紙イラストレーターが行方不明になり、昼休みの校内を大捜索するが――(第2話「いつになったら入稿完了?」)。
他人から見れば馬鹿らしいことに青春を捧げる高校生たちの群像劇と、超絶技巧のトリックが見事に融合。
稀代の若き俊英が“学校の昼休み”という小宇宙を圧倒的な熱量で描いた、愛すべき傑作学園ミステリ!

《ここまでやるか、阿津川辰海!――驚嘆の声、続々》
「あーくやしい!『学生時代に戻りたい』なんてこの本を読むまでは一度たりとも思ったことがなかったのに!」
――芦沢央さん
「日常は、解き明かされることを待っていた。何の変哲もない平凡な日々を開いてみれば、
そこには輝くばかりのミステリーが詰まっている。阿津川辰海が教えてくれた魔法が、私達の日々まで彩っていく」
――斜線堂有紀さん
「晴れ晴れとした気分になる青春ミステリ! 馬鹿らしくも愉快なアレコレに惜しみなく情熱を注ぐ高校生たちの姿は、
まるでこの作者の創作態度を見るようだな!!」
――東川篤哉さん

 

(Amazon紹介ページより)

 

 

読んだ感想は…。

 

なるほど、そう来たか~!面白い!

 

でした!

 

第1話「RUN! ラーメン RUN!」
第2話「いつになったら入稿完了?」
第3話「賭博師は恋に舞う」
第4話「占いの館へおいで」
第5話「過去からの挑戦」

 

以上の5編の短編からなる学園ミステリで、どれも「ちょっとおバカな高校生の日常」を描いているのがいいですね!

 

特に、「RUN! ラーメン RUN!」は面白くって、「昼休みに学校を抜け出してラーメンを食べに行く」だけの話なのですが、キャラも面白いし、ちょっとサスペンス風味で、しかもミステリ的な仕掛けもあってよかったです!

 

他の短編にも、様々なバリエーションに富んだ仕掛けがあって、読んでいて飽きませんでした。

 

まあ、「占いの館においで」の「九マイルは遠すぎる」オマージュはちょっと無理があったかな…とも思いますが。(日本ではやはり古典部シリーズの「心当たりのあるものは」が秀逸。)

 

そしてラストの「過去からの挑戦」で、前の4編がつながっていく…という構成はお見事。ちょっと予想はしてましたが、「こう来たか~」という感じで楽しかったです!

 

まあ、さすがに「最高到達点」というのは大げさですが、読んで損はないミステリであることは間違いないですね!

 

ということで、お気に入り度は80点でした!