■5月中旬の話 山梨県
今年もまた、
ヤマシャクヤクにいるあのカミキリを探しに行きたいと思い、
何とか休みを調整してみたが、最盛期は過ぎてしまったようだ。
それでも諦めきれず、ポイントに向かうことにした。
朝7時半頃に到着し、準備を整えいざ。
いい天気だ。
そして、ヤマシャクヤクのエリアへ。
ところどころで、ちらほら咲き残りがあるものの、
このエリアではもう終わっているようだ。
いつもより探索範囲を広げてさまようも、
あのカミキリには出会えず。
2時間あまりの探索を終え、移動。
今度は、そろそろエゾトラカミキリが出ているのでは?
という某峠へ。
とても良い天気だ。
まずは虫仲間のSさんに教えてもらったおすすめポイントへ。
が、先客あり別の場所を探す。
倒木にキノコ。
これは何キノコだろうか。
ちょっと彷徨うと、ナナカマドが咲いているところがあり、
そこでしばらく花掬いしてみる。
ナナカマドはちょうどいい感じだ。
よく見るとカエデも咲き残っている。
日当たりの良いナナカマドを掬うが何も入らず、
日陰に咲くナナカマドを掬ったらピドニアが入った。
何種か入ったが、どれも見慣れた種のようだ。
セスジヒメハナカミキリ♀
ここではコトヒメハナカミキリもいるようなので、
腹側もチェック。
腹部も真っ黒で、褐色部が無いためセスジと同定。
他はまだ詳しく見ていない。
オオ、フトエリマキ、ナガバ、キベリクロあたりかな。
日陰のカエデを掬ったら、
なんだか黒っぽいピドニアが入った。
キベリクロヒメハナカミキリ♀
仲間に画像を送って見てもらったところ、
本種では無いかとのことで、よくよく観察したところ、
こちらで間違いないと同定した。
みなさんありがとうございました。
深度合成で背側と腹側を撮ってみた。
ナナカマドを掬っていると、
トラカミキリのシルエットが見えたので、
これは!と思ったらシロトラカミキリだった。
あまり変わり映えしないので、移動してみる。
最初のおすすめポイントへ再度行ってみると、
誰もいなかったので、ここでしばらく粘ることにした。
ここでもカエデの花掬い。
何カエデだったか忘れた。
目の届く範囲では何も入らず、
高所で目の届かないところまで竿を目いっぱい伸ばして掬ってみる。
網を手繰り寄せると、何やらオレンジ色のカミキリが入っている。
一瞬モモブトハナかと思ったが違う。
クモマハナカミキリ
いつももっと標高の高いところで7月に見かけるが、
ここにもいるんだな。
しかもオレンジ色の個体だ。
ケースに入れて撮ってみた。
この斑紋はクモマハナで間違いないな。
深度合成でも撮ってみる。
今回の目的はいっさい採れなかったが、
ちょっと変わったピドニアと、このクモマハナが採れたので満足だ。
エゾトラはまたの機会にとっておこう。
最後に、情報をくださったSさんありがとうございました。