↑人間などもろともせずに、良く寝ている図
乳牛にはゆったりした時間が重要なんです。
一日中、寝たり・食べたり・反芻(はんすう)したりを繰り返して、お乳を生産します。
この写真を撮った時は、朝の搾乳を終え、エサを一度食べた後です。こんな時はゆっくりとくつろぐ時間になるのですが、牛舎の一列全頭が寝ている様は爽快であり、またその牛舎の飼養管理技術の素晴らしさが窺えます。
昨日、ある農家さんと話をしていて、
「沖縄で、学生上がりの新卒が当たり前のように酪農に就職する、という選択しを選 べるようにしたい。そのシステムを作りたいんだ。」
と、酪農家さんに言われました。
べこちゃんも共感いたします。
学生時代、「大学を半年くらい休学する」というのが一番の目的で、どうやって半年過ごそうか考えている際に、動物が好きなんだよな~という理由だけで、たまたま、北海道の酪農家さんで住み込むことになりました。
毎日毎日の仕事をこなし、ツライこともいっぱいあったけど、半年をやりきりました。それはもの凄い自信になりました。
復学後に、就職活動を始めます。
酪農業という縁ができた中で、酪農家さんの周囲で仕事ができたらと思って、面接を受けていきました。
この話のポイントは、自分自身が酪農家になれるイメージが最初から無かったことです。
都市部の一般的なサラリーマン家庭に育ち、土地のような資産もなく、親戚にも農家がいない中、農業・酪農業という世界に入れるなんて、これっぽっちも想像ができませんでした。(一応、農学部を卒業したのにね・・・)
どこで、どんなして就職活動をすれば農家に成れるのか、と考える事ができれば、就職先は見つかっていたかもしれませんが、そもそも成れないと思っていたのです。
どんな家に育った人でも、若い人が社会人になる際に、第1希望として(第2希望でも良いけど)酪農業!と書けるようになるには何が必要なんでしょうか。
少しずつ、少しずつ、垣根を越えるように、絡まった紐を解くように、物事を整理して、良く見えるように並べ替えて、しっかりと然るべき場所で光を当てること。
今日、酪農家さんから言われたことを実現させていきたい。それが酪農家さんの周囲で仕事をしていくことを決めたべこちゃんだからです。
はい。