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大木戸通信Ｎｏ．95
2017年8月号より
【もう、どこでもいい。】
今月も書きます。
「きむらまこと」の生い立ち。
大学４年生の木村青年。
引き続き、就職活動中。
先月号で、
大手ハウスメーカーの営業部長さんと
お会いしたことを書きました。
僕はその方のおかげで、
住宅営業職への熱が
すっかり冷めてしまって、
結局ハウスメーカーには
１社も応募することはありませんでした。
それどころか、
営業職すら諦めてしまって、
「やっぱり技術職で探そうかなー。」
と、遅まきながらの軌道修正。
しかし、気付けばもう7月。
ただでさえ
締め慣れないネクタイが、
さらに鬱陶しく感じます。
同じ学科の友人達は、
次々と内定をもらってきます。
こうなってくると、
なんかもう、
どこでも良くなってきて。
早く
就職活動を終わらせたい一心に
なっていました。
そんな時、
パソコンで検索した中の１社が
目に留まりました。
「土地家屋調査の会社か。
この会社、初任給高いじゃん！
応募してみっかな。」
人生で最初の就職先って、
かなり大事なはずですが、
その時の僕は、
そこまで考えていませんでした。
大学を卒業してすぐの数年が、
その後の何十年に
影響を及ぼすということを、
想像できませんでした。
軽い気持ちで行った面接に、
僕は合格します。
力が抜けていたのが
良かったのかもしれません。
（結果的には、
面接してくれた社長を
裏切ることになってしまうのですが、
それはまた後日。）
ともあれ、
その会社に内定をいただいたおかげで、
僕は卒業に向けて
舵を取ることが出来ました。
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