おいしいは、いのちのごちそう  -72ページ目

2大巨頭 コラボさせたらどうなるか? ~佐渡バター feat.with 佐渡コシヒカリ~


私が今いちばんはまっている両巨頭、佐渡バター佐渡コシヒカリ

毎朝、1日の始まりに迫られる究極の選択は、
朝ごはんに佐渡バターをたっぷり乗せたトーストをいただくか、
はたまた新米佐渡コシヒカリの白米をいただくか、という二者択一(笑)

それほど、どちらも譲れない2大巨頭。
コラボさせたらどうなるのかなぁって、興味をそそられて、ついついやってみました。

決して、これで毎朝の究極の選択から逃れられるわけではないですよ(笑)
だって、佐渡バターたっぷりのトーストも、佐渡コシヒカリの白米も、それは別モノの美味しさ!

でも、このレシピもかなりオススメです。


☆佐渡バター feat.with 佐渡コシヒカリ ~なんちゃってカニピラフ~☆


佐渡大好き!みさらの「まま・くわんかさ」 border=


【材料と分量】(2人分)

佐渡コシヒカリ 2カップ
・水 (新米なので通常より少なめ)
・カニかまぼこ(カニじゃないので「なんちゃって」) 50g
・玉ねぎみじん切り 40g
・粒コーン 40g
佐渡バター(有塩) 8g
・塩 3g
・醤油 5g

【作り方】

① 佐渡コシヒカリは優しくといで、通常の分量の水より少なめの水を加える。

② カニかまぼこは食べやすい長さに切り、細かく裂く。

③ ②と玉ねぎみじん切り、粒コーン、塩、醤油を①に加えて炊く。

④ 炊きあがったら熱々のうちに佐渡バターを加え、全体にバターを馴染ませたら出来上がり。


玉ねぎとコーンから旨味が出るので、顆粒コンソメとか一切いらないんです。
炊飯中から、すっごく甘くていい香りが漂います。

あまりのいい香りに魅了されたのか、
私の友達はなんと!
炊飯中に思わず炊飯器のふたを開けて中をのぞいてました。。。

わぁ~。何やってんの~(笑)!もうちょっと待てなかったの~(笑)?


先日、エシレバターと佐渡バターの共通点(木製のバターチャーンへのこだわり)について
書いたばかりですが、、

エシレ・メゾン・ドュ・ブールで買ってきたエシレバター(有塩)を試してみたら
「あ~フランスらしい」って感じの、けっこう塩加減がきついバターでした。
(エシレはお菓子づくりにしか使ったことがないので、いつも無塩バターばかりで
有塩バターを使うのは初めてでした)

もしもエシレ有塩バターを仕上げに加えていたら、
佐渡バター使用時と同じコクを出すために同じ量を加えたとすると
ちょっと塩加減がくどいピラフになったんじゃないかと思います。

その点、佐渡バター(有塩)は、塩加減がとってもまろやか。
実は佐渡バター(有塩)には、佐渡沖で取水した海洋深層水から作られた塩が使われているんです。

海洋深層水は、食品の味をまろやかにしたり、
食材を柔らかくしたりする効果があるとして知られています。

佐渡ではイカの一夜干しやお酒の仕込みに海洋深層水を使ったりと、
いろいろな商品が研究されて販売されているんですが、
商品開発当時、生産者さんたちは一様に
「口当たりがまろやかになった」とか「イカの身が柔らかくなった」と驚いていました。

佐渡バターのあのまろやかな塩味も、きっと海洋深層水のなせる業なんだろうなぁ。


それにしても、
バターひとつとっても、お国柄というか、食文化ってにじみ出るんだなぁ、と興味深く感じました。

フランス料理は、もともと素材の臭みを消すために生まれた調理方法。
食材(肉や魚)はもともと臭いもの、という発想から出発しているから
どうやって臭みを消すかと考えていくうちに
たくさんの香草やワインや濃厚なソースを駆使する複雑な調理法が発展してきた。

一方の日本では、食材はもともと新鮮で美味しい、という発想から出発しているから
素材そのものの味を生かして引き立たせる調理法が発展してきた。
出汁と塩、醤油、というごくごくシンプルな調味料を基本にした、薄味のお料理。

どっちがいい悪いじゃなくて、どっちも固有の食文化で、どっちも素晴らしいと思う。

だけど、日本人の舌に合う味っていうのは、多かれ少なかれあると思う。
フランスのケーキは私には甘すぎて、1個全部は食べられないし。

そう思うと、佐渡バターって
エシレにひけをとらない芳香を持ちつつ、まさに日本人の舌で生み出された、日本人好みの、
素材の味を邪魔しないバターだなぁと、あらためて感じたのでした。



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佐渡産コシヒカリ 第2ステージレシピ ~あくまでお米が主役です~

もうだいぶ時間が経ってしまったけれど、
先日、表参道のお料理スタジオでご紹介させていただいた
「新米コシヒカリに合うおかず」レシピ part2をご紹介します。

(私の備忘録的記事です。すみません・・・)


佐渡産新米コシヒカリに対して、おかずを要求するだなんて、
本心では私、どうにも納得がいかないんだけれど(笑)

だって、こんなにもしみじみと美味しくて、白米だけでどんどんお箸が進んじゃうお米なんですよ?
そんな奇跡のようなお米に、おかずを要求しちゃいます?

どうか、この子にだけは
おかずを要求するのはせめて、白米でその美味しさを十分に味わった後に、
してやってくださいまし~。

ほんとはそんな気分です。


なので、ここからは
佐渡産コシヒカリを白米で十分に堪能していただいた皆様「だけに」送る、
「佐渡産コシヒカリを愉しむ第2ステージ」レシピです(笑)


☆新潟の辛味調味料で作る、やみつき麻婆豆腐☆

$佐渡大好き!みさらの「まま・くわんかさ」


【材料と分量】(4~5人分)

≪肉味噌≫
・牛ひき肉 200g
・サラダ油 適量
A・酒 大さじ1
 ・醤油 大さじ1
 ・甜麺醤(テンメンジャン)大さじ2 


・にんにくみじん切り 1片分
・粉とうがらし 小さじ1~
・花椒粉(ホワジャオフェン) 適量
・中華スープ 300cc
・絹ごし豆腐
B・酒 大さじ1
 ・かんずり 大さじ1と2分の1 (*)
 ・神楽南蛮味噌 小さじ2 (**)
・長ネギみじん切り 適量
・水溶き片栗粉 適量
・ごま油 適量

*かんずりは、新潟県の上越地域で作られる伝統的な辛味調味料です。
 大寒の頃、天気のいい日に赤唐辛子を真っ白な雪の上に3日間ほどさらし、あくを抜いた後、
 塩、麹、柚子とともに混ぜ、3年以上熟成させて作られます。
 柚子の爽やかな香りと唐辛子のきりっとした辛さが、和風麻婆豆腐の味を引き締めます。

**神楽南蛮味噌は、新潟県中越地域を中心に栽培される伝統野菜、神楽南蛮(かぐらなんばん)を
  味噌、砂糖、みりん、酒などで炒めたものです。
  神楽南蛮はパプリカのような形をしていますが、ぴりっとした辛味のある野菜で、
  甘味噌と炒めた神楽南蛮味噌は、これだけで十分、新米コシヒカリのお供に最高です。
 

【作り方】

① 絹ごし豆腐は横に2等分し、4×6等分に切り分ける。軽く沸いたお湯で湯通しし、
  使う直前までお湯に入れておく。

*湯通しすることで豆腐の水切りができ、崩れにくくなると同時に調味料がしみ込みやすくなります

② 肉味噌を作る。
  鍋肌にサラダ油をまんべんなくひき、牛ひき肉をよく炒める。

*火をつける前に、ひき肉に油を少量もみこんでおくと、鍋肌に肉がこげつきにくくなります

③ 肉から透明な油が出てくるまでしっかり炒めたら、Bの合わせ調味料を一気に加えて炒め、
  いったん鍋から取り出しておく。

④ 鍋に油をひき、にんにくみじん切り、粉とうがらしを加えてから火をつけ、とろ火で炒めて
  じっくりと油に香りを移す。

*にんにくみじん切りも粉とうがらしも、火をつけてから加えると、あっという間に焦げて
 苦味が出てしまいます。

⑤ にんにくの香りが出たら、③の肉味噌を鍋に戻し入れ、花椒粉を加える。

*花椒粉は、山椒に似た香りをもつ中華の調味料で、
 お店で食べるような本格的な麻婆豆腐の香りが立ちます。

⑥ 中華スープを加えて沸騰させたら、①の豆腐の水気をよく切って加える。

*豆腐を加えたらお玉は使わず、鍋をゆすって豆腐とスープを絡めます。

⑦ Bの合わせ調味料を⑥のスープ少量で溶きのばして加える。

⑧ 長ネギを加え、一煮立ちさせたら、水溶き片栗粉で適度なとろみをつける。

⑨ 仕上げにごま油を一回しし、花椒粉を再び少量加える。
  強火にして、ごま油の香りを立たせ、透明な油が浮いてきたら火を止める。

⑩ 器に盛り付けて出来上がり。


かんずりも神楽南蛮も、佐渡食材ではないんですが、、、
同郷のよしみ(?)ということで、たまには新潟食材も紹介したって、
バチあたらねろ~?(新潟弁・・・笑) (訳:罰は当たらないでしょう?)


さぁ。
Repeat after me!

Ohhhhh! Goood!!(笑)


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大恩人へのラブレター ~The 原点 Part 2~

今、心が震えています。

佐渡から直送していただいた新米コシヒカリ「朱鷺(とき)と暮らす郷(さと)認証米」を
実際に目の前にして。

この感慨は、とても簡単には言葉にならない。

このお米、パッケージもとても素敵なので、まずは写真でご紹介します。

佐渡大好き!みさらの「まま・くわんかさ」 border=


佐渡大好き!みさらの「まま・くわんかさ」 border=


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さらに、このお米にはこんな小冊子が同梱されていたのです。

こちら、かわいくて、わかりやすく、このお米と朱鷺との関係が記されているので
全ページを写真でご紹介したいです。

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佐渡コシヒカリ「朱鷺と暮らす郷認証米」は、こういうお米です。



そして、佐渡産コシヒカリには私、並々ならぬ思いがあるんです。

私をお料理の世界に導いてくれた、第一の恩人は佐渡のイカだったけれど、
その思いを確かなものにし、私の背中を強くおしてくれたのが、
このコシヒカリと生産者さんとの出会いだったから。


2003年のことでした。

当時、佐渡の朱鷺は
人工繁殖と人工飼育を手掛けている佐渡トキ保護センターで毎年着実にその数を増やし、
数年後の野生復帰について、専門家の間では構想が描かれる段階にはなっていましたが、
それについて具体的に現実的にイメージを描ける市民は、まだほとんどいませんでした。

その頃から
佐渡での朱鷺の最後の生息地でもあり、豊かな穀倉地帯である「国仲(くになか)」地域では
志ある農家の生産者さんたちが集まり、
朱鷺との共生を目指した安心安全なお米づくりを模索し始めていました。

佐渡は、日本で最後まで朱鷺が生息できた地域とされていますが、
その佐渡からも朱鷺が姿を消し、日本の朱鷺が絶滅してしまったのは、
日本中で、農薬や化学肥料に頼る効率のいい稲作が広がり、
その結果、朱鷺のえさとなる田んぼの中の小動物たちが生きられなくなってしまったのが
大きな原因とされています。

だから今度朱鷺が佐渡の空を舞う日が来た時には、
朱鷺と共生できる田んぼをつくろう、
それが結果的には、人間にとっても地球環境にとっても優しい農業なんだから。

国仲地域の生産者さんたちは、その思いでグループを作り、
日夜、ご自身の描く安心安全な農業に向かって努力をされていました。

農薬や化学肥料の使用を極力抑え、その代わりに、毎日田んぼに入り、雑草を抜く。

真夏の暑い時期には、稲もすくすく伸びる代わりに、雑草たちもすくすく繁殖する。
真っ黒に日焼けしたその顔に、玉のような汗をかいて、毎日毎日、雑草と格闘する。

田んぼに農薬が入るのを防ぐために、あぜ道にも除草剤は使わず、
広大な面積のあぜを草刈り機で地道に刈り進んでいく。

1年中、田んぼに小動物たちが住めるように、冬でも田んぼの水を抜かず、
田んぼの脇に江をつくり、水の管理を続ける。

農作業がひと段落した夜には、月に数回集まって、よりよい農法について勉強会を続ける。

生産者さんたちの取り組みには、心打たれるものがありました。

東京のNPO法人「メダカの学校」さんの協力もあり、
こうして育てられたお米は、首都圏を中心とする消費者や飲食店に販売されるようになり、
活動は地道に続いていました。

そして、私の人生を変える出会いは、国仲平野の、田んぼの片隅で、起きたんです。

自分たちの買っているお米が実際に育てられている佐渡の田んぼを見学に行きましょうと
メダカの学校さんの呼びかけで企画された、あるツアーがありました。

そこに私も佐渡から参加していたのですが
そのとき出会った風景が、いまだに、私のまぶたに鮮明に焼き付いていて、
今でも私を動かしている原動力であり、原点です。

首都圏から参加された消費者さんたちは、
生産者さんたちが手塩にかけて育てている田んぼを覗き込んで、
口々に、あちこちで歓声をあげました。

「わぁ!メダカがいるよ!メダカなんて、何十年ぶりに見たかしら!」

本当に生き生きと目を輝かせて、大の大人が、まるで子供みたいに喜んで。

農薬や化学肥料を極力押さえ、水辺の生態系を壊さないように育まれたその田んぼや江には
メダカやドジョウやカエルといった小動物たちが、そこかしこに生き生きと息づいていたんです。

朱鷺と暮らす郷認証米のパッケージや小冊子に語られている、
生き物が豊かに息づくその田んぼを、私も7年前に、実際この目で見たんです。

参加した消費者さんのお一人は、目を潤ませておっしゃいました。

「私たちが毎日食べているお米は、こんなに環境のいい、生き物のたくさんいる安全な田んぼで
こんなに大切にされて育てられていたんですね。
これからはお米をいただくときの気持ちも変わりますね。
私たちは、このお米を買って食べることで応援することしかできないけれど
これからも消費者として応援していきたいと思います」

それを聞いた生産者さんは、真っ黒に日焼けした顔をほころばせて、こう言いました。

「大変なこともいっぱいあるんだけど、あんなに喜んでもらえる顔を見たら苦労も全部忘れるね。
また頑張って、いい米を作っていきたい」

私は、これを書いている今でさえ、思い出すと涙が出そう。

これなんだ!と思いました。

大量生産、大量流通の仕組みの中で、失われてしまったもの。
生産者さんと消費者さんが繋がれば、どちらもがこんなにもお互いを元気づけることができる。
温もりを受け渡し合って。お互いが支えられ、生かし合っていることを確かめ合って。

私はこの風景をまた見たい。
何度でも見たい。

生産者さんと消費者さんを結びたい。

その思いが原点になって、私は今の私に至ります。


佐渡のイカとの出会いが、食べることは命をいただくことなんだと私に教えてくれました。
そして、佐渡のコシヒカリと生産者さん、消費者さんたちとの出会いは、
食が人と人を結ぶ架け橋になれると、教えてくれたんです。

もう迷いはありませんでした。
そして、それから歩んだ道のりを、私は一度も後悔したことがない。

私を今の仕事(天職としか言いようがないほど楽しい)に導いてくれた、肝心要の大恩人。

その佐渡コシヒカリと、
初めはわずか数名の有志からスタートした生産者さんたちの安全な農業への思いが、
今では佐渡市や新潟県を動かし、その認証を受けて
こんなに立派な、生産者さんたちの思いが伝わるパッケージや小冊子とともに
お客様の元に届けられていることに、感無量。

言葉にならないから、代わりに涙があふれそう。


どうか味わってみてください。

お米って、単にお腹を満たすだけの物じゃない。「思い」の結晶なんだ。
そんな感動が心にじわじわと満ちあふれてくる、豊かなお米です。


私もさっそくいただきました。

新米だから水加減をだいぶ抑えて炊いたのに、
それでもまだ柔らかめという感じの炊き上がり。

その内側に、どれほど豊かに水分を蓄えたお米なんだろう!と驚きました。

そして、じ~~~んと体中にゆっくりしみわたっていくような、お米の甘さ。


朝から、幸せでいっぱいです。



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