おいしいは、いのちのごちそう  -5ページ目

大切なものが増えました

7月の佐渡料理教室が終わってから、ブログの更新が滞っていたことをお詫びいたします。

この間は、激動の数カ月でした。
入籍、引っ越し、退職と、人生の中でもけっこう大きな出来事が続きました。
そして私のおなかの中には、新しい命がいます。

身体的にも、気持ちの上でも、たくさんの変化が生まれました。

妊娠してから、つわりや驚くほどの強い眠気に襲われるようになり、
仕事も今まで通りこなすことがとてもきつくなってきて
自分の体なのに、思うように言うことをきいてくれないことに
戸惑いやもどかしさや苛立ちを感じたり。

新しい命を授かったことへの驚きや喜びや戸惑いや不安がいつも同居していて、
とても揺れ動いた数カ月でした。

これまで通り仕事を続けることが私の身体的に難しくなり、周りの方たちの心配もあって、
今月6日で学食の厨房を引退(退職)しました。
今週から少しずつゆとりのある生活ができています。

つわりはほぼ治まりましたが、異常なほどの眠気と疲れやすさはずっと続いていて、
まだなかなか本調子とはいきませんが、
無理のない範囲で、このブログもまた少しずつ更新を続けていきたいと思います。

この間にたまっていたレシピもい~っぱいあるし、
退職して時間が自由になったので、あらたにやってみたいこともあります。
結婚し、赤ちゃんを授かったことで、家庭の食卓や、子どもたちの食に対する思いも、
新たになりました。
そういうことを、ゆったりペースで綴っていけたらと思います。
これからも、お付き合いいただけたら幸いです。



☆☆☆


仕事を辞めて、ママになって、一時的にであっても専業主婦のような暮らしをするなんて、
今までの人生で一度も想像したことがなかったので、自分が一番びっくりしているし、
なんだかどうしていいのかわからないような気持ちの、落ち着かない数日です(笑)

だけど、なんというか、これがタイミングだったのかなと、
今はとても自然体な気持ちで思えるようになりました。

旦那さんとの出会いや、おなかの赤ちゃんが、私に新しい生き方や価値観を授けてくれた、
そういう気がして、この驚くべき奇跡に今とっても感謝しています。

前回の健診で撮ってもらった私のおなかの中の映像で、
小さな手足をもぞもぞ元気に動かしている、小さな赤ちゃんの様子を初めて見ました。

そのDVDを、家に帰ってから旦那さんと二人で何度も何度も見返しては感動しました。
早く次の健診で、きっとまた大きく元気に育っている赤ちゃんに会えるのが
いまから楽しみでたまりません。

おなかの中のこの子を最優先に大切にしながら、
これから数カ月を大切に過ごしていきたいです。

7月佐渡料理教室、ご参加ありがとうございました

7月22日(日)、佐渡・羽茂小泊(はもちこどまり)の宿泊&体験施設「ふすべ村」さん主催で、第3回料理教室を開催させていただきました。

当日は、夏休み直前の子どもたちも含め16名の方からご参加をいただき、
みんなでにぎやかに、夏らしい2品を作りました。

毎度毎度、料理教室前夜の一品持ち寄りウェルカムパーティーから料理教室本番当日まで、
主催者のふすべ村の市川さん、そして市川さんの奥様、高校生のお嬢さん、
そして関係者の皆さまには、本当に多大なご協力をいただき、感謝でいっぱいです。

そして、お忙しい中お時間を作ってくださり、前夜祭・料理教室にご参加くださった皆様、
持ち寄り一品料理を作ってくださった奥様たち、
食材を提供してくださった生産者さんや漁師さん、本当にありがとうございました。

私の未熟さと回数不足のせいで、今はまだまださっぱり形になって見えてきませんが、
今後も精進を重ねて、形にしていきたい夢が私にはあります。

私が佐渡で本当にやりたいことは、私自身の料理教室ではないんです。

佐渡の方たちご自身が、この料理教室を通じて
佐渡の食の豊かさと、島の自然の恵みの豊かさにもっともっと目を向けてくださって、
佐渡が他のどこにもまねのできないオンリーワンの魅力を持った宝島だと気づいてくださって、
佐渡の魅力や自慢話を生き生きと語ってくださるような、
そういう大人たちを見て、子どもたちも生き生きと誇りをもって育ってくれるような、
そういう素敵な島づくりをしたいんです。

だから私、
今は参加してくださる皆様に「先生」なんて呼んでいただいていますが、
正直とんでもない気持ちでいっぱいです。

もう少し回を重ねるうちに、参加者さんの中から
「もうあんたに東京から来て教えてもらわんでもいいっちゃ。
 佐渡で採れる、あれもこれも使って、もっとうまいもんが自分たちでいくらでも作れる。
観光に来てくれたお客さんに、いくらでも佐渡らしい料理を自分たちで作って教えてやれる」
って、言いだす方が現れてほしいです。

それを最終的な目標に掲げています。

私は、そういう方が手を上げて登場してくださるまでの、
「前座」を務めている下っ端芸人みたいな立ち位置でいます(笑)

私の方が、佐渡の方から教えていただきたい佐渡ならではのお料理や、食文化があるんだから、
毎回私が「先生」じゃなくて、今回はどこどこの「ばあ」が先生になってくださるとか、
そういう企画もこれからできたらいいなぁと思います。

そして、今回私が「絶対叶える!」と思ったことは、
やっぱり子どもたちを対象にした料理教室in佐渡の開催です。

今回、料理教室前日から私のお手伝いをしてくださった佐渡の女性お二人が、
私を夏野菜のたわわに実る畑に、案内してくださいました。

そのワンダーランドっぷりと言ったら、なかったです。
私がどれだけ大はしゃぎしたことか!

そのとき撮った写真たち。
(全部アップすると大変な数になるので、いいとこ取りで)

$おいしいは、いのちのごちそう 


上段左から、なす、ピーマン、とうもろこし(葉っぱのところにアマガエルが!)。
下段左から、メロン、トマト。。。

まだまだ、何十枚も撮りました。


そしてこちらは、前夜祭のために地元の漁師さんがわざわざ海に潜ってとってきてくださった
アワビとサザエ。
$おいしいは、いのちのごちそう 


アワビが特大すぎます!漁師さんいわく、「おそらく7年モノくらいだな」とのこと。


こっちは前夜祭、料理教室と大活躍してくれた、佐渡の夏を代表するイカ。
銀黒に光り輝いて、かっこいい!!
(これがイカの姿だと思っているので、東京では私、イカを買う意欲がわきません)

$おいしいは、いのちのごちそう 




こんなにも、命があちらこちらに溢れる場所に、子どもたちをぜひ連れてきてあげたいです。

なすってこういうお花が咲いて、ここが実になるんだよ、とか、
こっちのピーマンは赤ちゃんだね。これがだんだん大きくなるんだね、とか。

めちゃくちゃ歓声を上げて目を輝かせる子どもたちの顔が目に浮かびます。

子どもって、こういう現場や食材たちの背負ってきた物語に触れると、
とたんに食材に対する愛着度が変わります。

私がかつて働いていた保育園でも、園庭でトマトやじゃがいもを育てていて、
それを給食やおやつに出してあげたことがありました。

キャベツの葉っぱをちぎったり、とうもろこしの皮をむくのを子どもたちにやってもらったり。
そうすると、野菜嫌いな子でも、圧倒的に食べ物を残してくる量が減るんです。

だから子どもたちには、食材の物語や命を感じられる現場に触れさせてあげたい。

自分たちが食べているものは、命なんだね、かわいいね、大事だねって、
あんなに小さな保育園児たちにも、充分にわかるんです。

食べものを慈しみ、それを育て料理してくれる人に感謝する心が、
自分や他人の命を大切に慈しむ気持ちにもつながると、私は思います。

好き嫌いをなくすために野菜に触れさせたいんじゃなくて、
私が子どもたちに伝えたいのは
「みんなの身体は、こんなにたくさんの命と人の支えでできているんだよ。
 みんな大事な命なんだよ。ひとりじゃないんだよ」ということ。

それを伝えることが、佐渡ではいくらでもできます。
豊かな畑があって、田んぼがあって、海があって。

今、頭の中に浮かんでいるこの未来イメージを、絶対に叶えます。


レシピはまた次回になっちゃいました。

一品持ち寄り前夜祭で私が作らせていただいたカポナータ(夏野菜のトマト煮)、
料理教室で作った夏野菜ピザ、スイカとココナッツミルクの冷たいスープ、の3品です。

カポナータ(フランスでは「ラタトゥイユ」と呼ばれます)
$おいしいは、いのちのごちそう 



夏野菜とイカのピザ。
$おいしいは、いのちのごちそう 



佐渡・西三川スイカとココナッツミルクの冷たいスープ 
                       佐渡産米粉の白玉を浮かべて。
$おいしいは、いのちのごちそう 



佐渡出張料理教室、いよいよ来週日曜日です

佐渡の宿泊・体験施設「ふすべ村」さんとコラボさせていただいている、
佐渡料理教室が、いよいよ来週日曜日になりました。

連日連夜、試作に明け暮れています。



今回のメインは、主催者さんからご提案いただいた夏野菜ピザです。

「夏野菜ピザ」、とは言われたものの、
この時期、私にはど~うしても外せない佐渡産食材があります。



突然なのですが、このブログのトップ画面を飾る写真は、
佐渡沖に揺らめく、イカ釣り船の漁火(いさりび)です。

佐渡の夏の風物詩とも言える、大好きな風景。



かつて、私が佐渡で最初に住んだ家(4階建の建物の4階)のベランダからも、
漁火がとてもきれいに見渡せました。

夏の寝苦しい真夜中、ふと目が覚めてキッチンにお水を飲みに立ったときなんかには、
ベランダからよく、遠くの漁火に見とれていたものです。


もう一つ、佐渡のイカにまつわる、かけがえのない思い出が私にはあります。

佐渡在住1年目の夏、
佐渡の南海岸の中ほどに位置する多田(おおだ)という集落の漁師さんに
イカ釣り船に乗せていただいて、漁を間近で見せていただいたことがありました。

午後11時頃に多田港を出港し、深夜2時頃にはもう帰港するという、
漁師さんが私と友人のためだけに船を出してくれた、本当にありがたい、貴重な体験でした。

私たちに佐渡ならではのワクワクするような体験をさせてあげたいというお気持ちで
わざわざ船を出してくださった漁師さんのお気持ちが本当に温かく、心にしみて、
無事に帰港した瞬間、秘かにほっと安堵のため息をつかれた漁師さんの背中を見たら、
あまりの感謝に、涙がぽろぽろこぼれてしまったほどでした。

そして、そのとき船の上で漁師さんが私たちに食べさせてくださった、
釣れたてのイカの味を、あのとき感じた命の躍動を、忘れることができません。

漁師さんが私たちに食べさせてくださったのは、
とびっきり新鮮ピチピチなイカのお刺身と、
チーズのように濃厚で、ギンギンに光り輝く、イカわたのぶつ切り、
そして、船の煙突にイカの身を張り付けてさっと炙った、
これぞ漁師料理的な「イカの煙突焼き」(←私が勝手に名付けただけです(笑))でした。


もうおわかりかと思いますが、
私がこの時期、佐渡への愛を語る上で外せない食材というのは、イカです。



というわけで、今回参加者さんと一緒に作らせていただくのは、
夏野菜とスルメイカのピザで決まりです。

$おいしいは、いのちのごちそう 




そしてもう1品。
佐渡のフルーツ王国「西三川(にしみかわ)」特産の、
夏の間中、私を虜にしてやまなかったスイカを使って、冷製スープを作ります。

$おいしいは、いのちのごちそう 


(写真の試作用スイカは、神奈川県産紅児玉スイカです。あしからず。。。(笑))



西三川の、超~甘くて絶品なスイカは、もちろんそのままガブっとかぶりつくのが
一番おいしい食べ方だと、私もよ~くわかっています。
他には何にもいらない!手出し無用!(笑)


でも、そのまま食べる以外にも、食卓に西三川スイカが登場する機会が増えるような、
発想が今までよりほんのちょっと広がるような、そういう提案になれば嬉しいです。

レシピと写真は、22日の教室終了後にアップします。