詩『言葉の街から』 対話シリーズ 6454-6458 | nishiyanのブログ

nishiyanのブログ

この列島の一住民です。(九州)
今までにない最悪の復古的イデオロギー政権を退場させるため消費(GNPの約6割を占める家計消費)を意識的に控える活動を広めることを開始。2017.12.14に休止。★ひとり継続中。

詩『言葉の街から』 対話シリーズ



6454
否定するでも肯定するでもなく
生きている表情
の柔らかな顔が人には確かにあり



6455
始まりの母の胎内で否定の匂いに包まれ
否定の子となる
ことがなかったとしても



6456
虐待の母神ともヨブとも気づくことなく
生き延びてきて
今すやすやと眠っているとしても




6457
この世界に生まれ出ては
いつもにこにこムイシュキン公爵
できるものじゃないし



6458
何十年にも及ぶつらい旅の仕草か
日々の生活流れ匂う中
肯定でも否定でもない言葉の舟を静かに漕いでいる