EURO2020 準々々決勝(ベスト16) イングランドvsドイツ | Day Dream Believer

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人の心に何かを伝えるというのはすばらしい事だと思います(V)o¥o(V)

初戦で敗戦を喫し、苦しみながらもグループステージを

突破したドイツ代表は決勝トーナメントで

スリーライオンズことイングランドと激突。

舞台はバイエルン戦士のノイアーとミュラーにとっては

思い出の地である、ロンドンはウェンブリー・スタジアム。

国際大会でドイツにとってここでの戦績は良かったのですが、

試合の結果は0-2とドイツはイングランドに敗れて志半ばで大会を去ることになりました⤵︎

※試合は現地時間6月29日(火)開催。



さて、試合の方ですが、

お互いに3-4-3がベースとなる布陣でこの一戦に臨む両国ではありますが、

前線でポジションを入れ替えながらイングランドDF陣に守備の的を絞らせず、

今大会初スタメンのヴェルナーのスピードを生かしつつ、

ミュラーやハフェルツの他にも中盤のゴレツカまでが

イングランドDFラインの裏へ抜け出してのチャンスを狙うという

ドイツが立ち上がりはやや優勢に試合を進めているように見えます。



お互いのシステムが合致するミラーゲームとなっている為、

マッチアップする選手が分かり易く、特に両サイドのドイツはキミヒ/ゴーゼンス、

イングランドのトリッピアー/ショウは攻撃時高い位置まで上がることもあって

お互いに動きを監視し合っているので両サイドからの決定機演出というのは

両国にとっては難しいかもですが、したたかに裏のスペースを狙います。



イングランドはパス回しでドイツの守備陣を崩すのは比較的困難ではないかと見ますが、

ケインを中心にドイツの守備ブロックを下げさせると

前線のスターリングがポジションを少し下げてプレッシャーの

かからない位置から強烈な右足シュートを放つ場面があり、

その辺りから徐々に試合のペースを掴んでいきます。

ちなみにシュートはノイアーが横っ飛び一発で弾き出しました。



ドイツは右SBも対応可能なギンターが

ビルドアップの際にフンメルスやリュディガーを残して高い位置を取ることがあって

GSでもそのプレーは見られていたんですが、

イングランドの3トップであるサカ、ケイン、スターリングが

ドイツの3バックであるリュディガー、フンメルス、ギンターを

しっかり抑えにきている為、ドイツはクロースが最終ラインまで下りて

対応しなければならない状況になり、その分、イングランドに押し込まれてしまい、

中盤以降は両サイドのトリッピアーやショウがドイツ陣内に侵入して

プレーする時間が増え、イングランド優勢で試合は進み、

ドイツは終盤に入ってハフェルツがバイタルエリアでフリーで

ボールを持った時にヴェルナーの飛び出しに合わせて

スルーパスを送り、最終的にピックフォードに止められるものの、

ヴェルナーがシュートを放ったくらいしかチャンスらしいチャンスはなかったと思います。



そんな、試合を優位に進めていたイングランドですが前半A/T、

ドイツが自陣内でのパス回しの際、右タッチライン際に張っていた

ミュラーがギンターにバックパスを出したのを狙ってスターリングが

インターセプトそこからドイツ守備陣を3人くらい引き連れながら

ドイツゴール前へ高速で持ち上がります。

ドイツ守備陣はPAまで侵入したスターリングを何とか止めることができますが、

ボールが左に流れるとそこにフリーで待っていたのはケインでした。

ワントラップしてノイアーを破るくらいの余裕がありましたが、

トラップボールに横ヤリでフンメルスが外に蹴り出し、

前半最大の、イングランドはチャンスを逃し、

そしてドイツはピンチを免れて

前半は終了し後半へと続いていきます。



さて後半開始。

最初にビッグチャンスを迎えたのはドイツでした。

後半3分、ドイツは前方に楔のパスを出して、

パスの受け手が3人目の選手にボールを流す手段でイングランド陣内深くへ切り込み、ピッチ中央部から

右サイドへボールを流してまた中央部へ流して

イングランドの守備陣を揺さぶりつつ、

PA手前までパスをつないだところで相手のブロックに

一旦ボールは左サイドへ流れるも、

これを拾ったゴーゼンスがゴール前へ折り返すと

ボールはイングランドDF陣に弾かれますが、

こぼれ球がフリーのハフェルツの足元へ転がってきた為、

ハフェルツが左足の強烈なボレーシュートを放ちます。

しかし、これはピックフォードがナイスセーヴで

枠外へ弾き出し、ドイツの得点とはなりません。



無得点だったとはいへ、ビッグチャンスを迎えたドイツが

後半の立ち上がりはやや優勢といった感じで

ボール支配率では上回っているように見えます...が、

イングランドの守備は3トップがドイツの3バックに対して

がっちりコースを塞ぎ、更にはクロースにも

中盤のライスやフィリップスが連動したプレスをかけてくる為、

ドイツにとってはゾーン1を抜け出すことが容易ではありません。

ドイツは序盤にイングランドの攻撃を自陣で防いでからの

カウンター攻撃で対抗するシーンがありましたが、

この時もイングランドDF陣の戻りが早く好機を逸することになりました。

その為、立ち上がりにハフェルツのシュートを止めたピックフォード含め

イングランドの守備陣を崩すのは至難の業となりそうです。



そして守備からリズムを掴んだイングランドが後半30分、

ビルドアップから右HSにポジションを移していたスターリングが

フリーで前を向いて縦パスを受けるとドリブルで中央部へ持ち上がります。

ドイツ守備陣がブロックを作ってコースでは塞ぐとスターリングは

ケインへ楔のパスを送り、ケインからサカに代わって入った

グリーリッシュへつなぎます。

グリーリッシュがタメを作って左サイドからフリーで上がってきたショウへパスを出すと、

ショウがゴール前へ低空クロスを送ります。

ドイツのDFラインとGKノイアーの間に出されたクロスに対して

飛び出して右足で合わせたのはスターリングでした。

イングランドが0-1と先制します。



対するドイツは後半36分、自陣左サイドでボールを保持するスターリングに

クロースがプレスをかけバックパスを出させると

これをハフェルツがカットしてドイツがここからカウンターを発動します。

ハフェルツのドリブルに合わせてイングランドのDFライン裏へ

飛び出したミュラーがパスを受けるとイングランドDF陣の追走を受けながらも

フリーでシュートを放ちます...が、飛び出してシュートを防ごうとした

ピックフォードの逆を突いたボールはなんと左側ポストの

更に左に外れてしまい、ドイツは同点のビッグチャンスを逃してしまいます。



追い上げムードのドイツでしたが、それがある意味では災いしたのか後半41分、

ドイツがラインを上げつつパスをつなぎますが、

センターサークル内でイングランドにインターセプトされると

イングランドはショートカウンターを発動させます。

ショウが中央をドリブルで上がってドイツ守備陣を引きつけると

左サイドをフリーで上がってきたグリーリッシュへパス。

グリーリッシュからゴール前にクロスが送られると

これをケインが倒れこみながら頭で合わせてゴール。

イングランドが0-2と逆にドイツから決定的な追加点。



ドイツは最後に4分設けられたA/Tまで同点目指して戦いましたが、スコアは変わらず試合終了。

ドイツはレーヴ監督にとって最後の大会でしたが、

志半ばでの敗退となってしまいました。

レーヴ監督は15年間ドイツ代表の監督を務め

今大会と2018年WCロシア大会以外は2014年WCブラジル大会優勝を含め、

国際大会ではベスト4以上の結果を出してきたということで、

輝かしい成績を残したと思いますが、

今大会の悔しさはレーヴの後継である元バイエルンの

ハンジ・フリックが晴らしてくれると思います。



🥅ゴール


▼ドイツ


ゴールなし


▼イングランド


後半30分:スターリング

後半41分:ケイン


◾️出場メンバー


○ドイツ


GK:ノイアー

DF:ギンター(→エムレ・ジャン)、フンメルス、リュディガー

MF:キミヒ、ゴレツカ、クロース、ゴーゼンス(→サネ)

ST:ハフェルツ、ミュラー(→ムシアラ)

FW:ヴェルナー(→ニャブリ)


監督:ヨアヒム・レーヴ


○イングランド


GK:ピックフォード

DF:ウォーカー、ストーンズ、マグワイア

MF:トリッピアー、フィリップス、ライス(→ヘンダーソン)、ショウ

FW:サカ(→グリーリッシュ)、ケイン、スターリング


監督:ガレス・サウスゲイト


では、Tschüss!!!(V)o¥o(V)