EURO2020 グループF 第3節 ドイツvsハンガリー | Day Dream Believer

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人の心に何かを伝えるというのはすばらしい事だと思います(V)o¥o(V)

バイエルンの'20-‘21シーズン終了を受け、

今度はドイツ代表の出場するEURO2020の

マッチレポートを書いてみようと思います。

普段、ドイツ代表の試合は観られてないので

上手くは書けないと思いますけど

宜しくお願いします。



さて、ドイツの属するグループFでの最終戦は

ハンガリーとフスバルアレーナ・ミュンヘン...

アリアンツ・アレーナで対戦しました。

ハンガリーに先制を許してしまいましたが、

結果的に2度のビハインドを追いつき2-2のドロー。

他会場のフランスvsポルトガルも引き分けに

終わった為、順位に変動はなくドイツはグループ2位で

決勝トーナメント進出が決定しました。

※試合は現地時間6月23日(水)開催。



さて、試合の方ですが、激しく雨が降りしきる中、

前2試合に続いてボールポゼッションで相手より優位に

立って5バックを敷いてやや引き気味に構えるハンガリーを

自陣に押し込もうとするドイツがキックオフ直後から

両WB...特に右サイドのキミヒがタッチライン際に張り、

その場合STのハフェルツがHSに位置取って

幅を効かせながら攻撃を組み立てていくスタイルとなります。

しかし、上述のようにハンガリーは後方を5バックで

固めてバイタル付近ではスペース埋めてドイツを

自由にさせず、かつボールホルダーへのプレスを強めて

ボールをインターセプトしたら即カウンターにつなげるていう構図になります。

その為ドイツにとっては第1節のフランス戦のように

ちとハードな立ち上がりとなります。



そして前半11分、ハンガリー陣内でのドイツの攻撃にて、

ギンターの送ったミドルパスをすぐさまハンガリーがカットすると

手数少なめに前にボールを運んでハンガリーのカウンターが発動します。

ドイツの帰陣も遅かった訳じゃあないですが、

右サイドでパスを受けたロランド・サライがゴール前...

GKノイアーとDFラインの間にアーリークロスを送ると、

アダム・サライがマーカーのフンメルスとギンターの間から

スペースへ飛び出しヘディングで合わせたボールは

横っ飛びノイアーの手をかすめ、ゴールネットへ収まります。

狙い通りの戦術で0-1とハンガリーが先制します。



負けたらグループ最下位転落のおそれもあるドイツに

とっては非常に痛いビハインドになってしまいましたが、

まだ序盤であることは救いであった為、ここで焦って

前がかりになる必要はありません。

引き続き、相手の守備の綻びを探りつつ、試合の流れを取り戻そうと試みます。



そして前半21分、右サイドでCKを得ると、

キミヒがゴール前へ蹴ったボールをヘディングで

合わせたのはフンメルスでしたが、ボールは惜しくも

クロスバーを叩き、同点にすることはできません。



また、ドイツのビルドアップに対してハンガリーは

高い位置からのプレスを頻繁に仕掛けてくる訳では

ありませんが、自陣内に侵入してきた時のプレスの

当たりは厳しめで、更にはポルトガル戦の時のように

キミヒやゴーゼンスがフリーでパスを受けられるような

状況を作ることができず、中盤まで降りてきて

パスを引き出してドリブルでの突破を試みるニャブリに

対してもガッチリとスペースを埋めていることからも

コンパクトでソリッドな守備陣形を敷いており、

ドイツの揺さぶりにも動じることはありません。

従ってドイツはフランス戦同様、ハンガリーに対して

決定機を生み出すことが困難になっています。



そんなこんなで前半はハンガリーリードで終了。

後半へ続く...。



後半に入り、ドイツは状況打開の為システム構成に変化を加えてきます。

ギンター、フンメルス、リュディガー、ゴーゼンスの

4枚の最終ラインにキミヒ、クロース、ギュンドアンの

3センター、そして前線ではサネ、ハフェルツ、

ニャブリの3人がフレキシブルにポジションを変えながら

プレーするようになりますが、

特徴的なのはサネは右タッチライン際に張り出し、

また左サイドではゴーゼンスが高い位置まで上がって

いることだと思います。

また、ハンガリーのDFラインを揺さぶる為にサイドで

数的優位に立てる為のシステム変更だと思われ、

キミヒが中盤に移ったことでサイドでの上下動に

集中したプレーではなくなった為、

後方からハンガリーのDFライン裏へのスルーパス等

ドイツの攻撃にバリエーションをもたらします。

更にドイツは後半開始13分のところで

ギュンドアンに代えて同じ中盤のゴレツカを投入します。



そんなドイツの気持ちが通じた?後半21分、

ドイツがハンガリー陣内右サイドでギンターが

ファウルを受けFKを得ると、キミヒがゴール前に

上げたボールをグラーチが懸命に手を伸ばすも弾けず、

フンメルスがバックしながら頭に当てて折り返すと、

あとは飛び込んできたハフェルツが押し込むだけでした。

1-1とドイツが同点に追いつきます。



しかし、直後の後半23分、

ハンガリーのキックオフで試合再開から、

前線へのロングボールは一旦ドイツDF陣が弾きますが、

返ってきたボールを上がってきたシェーファーが頭で

前に押し返すと、これを巧く収めたアダム・サライが

キープしてタメを作っている間にオーヴァーラップしてきた

シェーファーへスルーパスを送ります。

これをシェーファーが走りながらヘディングシュートを放つと、

飛び出してきたノイアーのブロックもかわして

ボールはネットに突き刺さります。

ドイツは同点に追いついたのも束の間、ハンガリーが

効率良く1-2と勝ち越します。



試合も終盤に突入して、ビハインドを負っている

ドイツとしては厳しい時間帯となってきましたが、

後半36分にクロースがゴーゼンスとのワンツーで

相手のDFラインを突破してシュートまでこぎ着けますが、

ボールは枠外へと流れてしまいます。

更にゴーゼンスに代えて史上最年少でのユーロデビューのムシアラ、

そしてギンターに代えてフォラントを投入して

最後まで攻撃的な意思を貫きます。



そんなドイツの猛攻が実ったのが後半39分、

ハンガリー陣内中央でクロースが左サイドのヴェルナーへパス。

ヴェルナーはドリブルでの突破を試みるもハンガリーDF陣に弾かれますが、

大外からフリーで上がってきたムシアラがこぼれ球を拾うと

得意のドリブルでPA内へ侵入しゴール前へ上がっていたヴェルナーへパス。

ヴェルナーのシュートはブロックされますが、

フリーで詰めていたゴレツカが右足アウトサイドで

蹴ったシュートがグラーチの左足に当たるも

ゴールへ収まり、土壇場でドイツが2-2の同点とします。



この後スコアは動かず試合は終了。

ドイツは苦しみながらも勝ち点1を積み上げ、

次ラウンド進出に必要な最低限結果だけは出せた...

ということだと思います。

決勝トーナメント1回戦の相手はイングランド。

厳しい戦いは続くようです。



グループF戦績

1位:フランス(1勝2分/勝ち点:5/得失:1)

2位:ドイツ(1勝1分1敗/勝ち点:4/得失:1)

3位:ポルトガル(1勝1分1敗/勝ち点:4/得失:1)

4位:ハンガリー(2分1敗/勝ち点:2/得失:-3)

※フランス、ドイツ、ポルトガルが

 決勝トーナメント進出決定。



🥅ゴール


▼ドイツ


後半21分:ハフェルツ

後半39分:ゴレツカ


▼ハンガリー


前半11分:アダム・サライ

後半23分:シェーファー



◾️出場メンバー


○ドイツ


GK:ノイアー

DF:ギンター(→フォラント)、フンメルス、リュディガー

MF:キミヒ、ギュンドアン(→ゴレツカ)、クロース、ゴーゼンス(→ムシアラ)

ST:ハフェルツ(→ヴェルナー)、サネ

FW:ニャブリ(→ミュラー)


監督:ヨアヒム・レーヴ


○ハンガリー


GK:グラーチ

DF:ネーゴ、ボトゥカ、オルバン、シャライ、フィオラ(→ニコリッチ)

MF:クラインハイズラー(→ロヴレンチチュ)、ナギ、シェーファー

FW:ロランド・サライ(→シェーン)、アダム・サライ


監督:マルコ・ロッシ


では、Tschüss(V)o¥o(V)