バイエルンの'20-‘21シーズン終了を受け、
今度はドイツ代表の出場するEURO2020の
マッチレポートを書いてみようと思います。
普段、ドイツ代表の試合は観られてないので
上手くは書けないと思いますけど
宜しくお願いします。
さて、ドイツの属するグループFでの第2戦は
前回王者ポルトガルとフスバルアレーナ・ミュンヘン...
アリアンツ・アレーナで対戦しました。
立ち上がりに先制を許したドイツですが、
結果的に大量4得点を奪い返して4-2で逆転勝利。
決勝トーナメント進出に望みをつなぎました⤴️
※試合は現地時間6月19日(土)開催。
さて、試合の方ですが、
敗戦を喫した第1節フランス戦と同じメンバーで
臨んできたドイツ代表ですが、戦い方は基本的には
前節とは変わらないようです。
キックオフ直後からボールを保持して試合の
イニシアチヴを握りたい...という拘りがあるのか...そう感じられます。
対するポルトガルは、フランス同様ドイツのビルドアップに
高い位置から潰しに動くというものは見られません。
自陣のある程度の深さに入ってくるとスペースを埋めて
ドイツを自由にプレーさせないという狙いのように見えます。
そんな前半5分に試合が動きます。
ポルトガル陣内でのドイツのパス交換から、
中央でギュンドアンが下りてきたニャブリへ縦パス。
ここからスイッチの入ったドイツはニャブリが
一旦ミュラーへ渡して前へ走り出すと、ミュラーがゲレイロに
つかまりハンド?した場面がありましたがスルーされると
ミュラーが右大外へ張り出したギンターへパス。
ギンターからゴール前へクロスが送られると、ボールは
ポルトガルDFラインとGKの間に飛び出したニャブリを
スルーしてファーサイドへ飛び出してきたゴーゼンスが
ジャンピングヴォレーでゴールへ叩き込みます。
ドイツが1-0と先制!...と思ったらVARによりその前の
プレーのギンターのクロスに対するニャブリの
オフサイドとされドイツの先制にはならず...
ただ、フランス戦と違って得点の期待値はやや
大きいのかなと感じさせるドイツの攻撃ではありました。
基本的な姿勢は変わらないドイツに対して、
フランスほど守備に厳しさが感じられないポルトガルに差がある為か...ドイツは相手陣内でプレーする機会が多い
ことに加えて枠内シュートも比較的多い気がします。
ここでドイツにとって気をつけなきゃあいけないのは
カウンターになるんですが、あってはいけない場面が
前半15分にやってきます。
ドイツが右サイドで得たCKをポルトガルがクリアすると、
右サイドに流れたボールをベルナルド・シルバが拾って独走して
持ち上がると、ドイツも帰陣してロナウドを
2人で挟み込んで対応するも、左サイドを上がってきたジョタに
対してはノーマークになってしまい、
ベルナルド・シルバから送られたクロスをジョタが受け、
ゴール前に折り返したところを捕まえきれなかった
ロナウドに決められ、押し気味だったはずのドイツが
またも0-1と先制されてしまいます。
先制されたとはいへ、まだ試合は序盤であり、
焦る必要は全くないドイツ、特に変化を加えることなく
引き続きボールポゼッションを高めて、同点目指して
ポルトガルを自陣に押し込みます。
ビルドアップの際、WBとしてサイドに張っている
キミヒやゴーゼンスが普通にウィング並みに前線まで
上がって幅を取っている為、ドイツの攻撃はここが
キーポイントになりそうです。
そんな前半35分、バイエルンの...じゃあなくてドイツの
ビルドアップから、フンメルスの縦パスが右HSにいた
ミュラーへ渡ると、ミュラーの持ち上がりからPA付近で
右大外のキミヒへ渡し、キミヒがクロスを送った先には
左サイドをフリーで上がってきたゴーゼンスでした。
これをゴーゼンスがダイレクトでゴール前に折り返し、
マーカー2人がゴーゼンスに行ったことで
プレッシャーの甘くなったハフェルツが反応してシュート。
これがゴールとなりドイツが1-1の同点に追いつきます。
※記録上は防ぎに入ったルベン・ディアスのOGでした。
ドイツは更に前半39分、
最終ラインがハーフウェー付近まで上がってきたところで
リュディガーから左サイドをオフサイドライン付近まで
フリーで上がっていたゴーゼンスへパス。
ゴーゼンスからサポートで移動してきたミュラーへパスが渡ると、
ミュラーは一時弾かれながらも再度ゴール前へクロスを送ります。
これをハフェルツが一旦ファーサイドへ流したボールを
キミヒが拾うと再びゴール前へクロスを送ります。
このボールをクリアしようとしたらゲレイロでしたが、
ボールは無情にもポルトガルゴールのネットに収まってしまい、
連続でのOGで2-1とドイツが逆転に成功します。
そんなこんなで前半はドイツがリードして終了。
後半へ続く...。
後半に入ってすぐにポルトガルはベルナルド・シルバに
代えてレナト・サンチェスを投入します。
プレーの内容は別として、レナト・サンチェスにとっては
久々のミュンヘンへの帰還だったので、内心嬉しさも
あったのではないでしょうか...入場時にはニャブリと
ハグしている場面もファンとして喜ばしかったです。
さて、試合に戻って...前半同様早速動きが見られます。
後半6分、ドイツが右サイドで攻撃を組み立てると、
きっかけは中盤のギュンドアンから右のタッチライン際に
張っていたハフェルツがパスを受け、HSに位置取っていた
ミュラーへ渡すとそのままダイアゴナルにゴール前へ移動を始めます。
ミュラーが中へ切れ込み、キミヒとのワンツーで一旦マークを外すと再び左サイドでフリーのゴーゼンスへ
パスを送ります。
ゴーゼンスがゴール前へ折り返すと先ほどゴール前へ
上がってきたハフェルツがフリーで押し込み、
バイエルン...じゃあなくてドイツが3-1とポルトガルを引き離します。
ドイツは更に後半15分、
ポルトガルを自陣まで押し込んだところ、
ギュンドアンの縦パスをきっかけにミュラー→ハフェルツと
つないで右大外でフリーのキミヒへ渡し、キミヒから
ゴール前へクロスが送られると、飛び込んできたのは
またもやゴーゼンスでした。
左大外からどフリーで上がってくるとクロスボールを
ヘディングで合わせてゴール。
ドイツがポルトガルを逆転しただけじゃあなく、
更に大きく引き離します。
この後ゴーゼンスはハルステンベルクと交代しますが、
ドイツがコンパクトに陣形を保とうとする
ポルトガル守備陣を右サイドへ引き寄せている間に
逆サイドでゴーゼンスをどフリーにして上げさせる策が
ここまではハマっているという感じです。
対するポルトガルは後半22分、
ドイツ陣内へ攻め入ると左サイドでロナウドが
ハフェルツに倒されFKを得ると、
ブルーノに代わって入ったモウチーニョが蹴った
ボールは誰も触れずに逆サイドへ流れます。
しかし、エンドラインを割る前にロナウドが辛うじて
折り返しに成功すると、これをフリーのジョタが頭で押し込んで
ポルトガルが4-2としてドイツに詰め寄ります。
ドイツはすかさずメンバー交代により試合の流れを
ポルトガルに渡すまいとします。
ギュンドアンに代えてズーレ、ハフェルツに代えて
ゴレツカを投入。代わって入った2人はバイエルンの選手ですね。
そのゴレツカはミュラーと並んでニャブリの後方でプレー。
キミヒにも言えたことですが、代表ではバイエルンの時に比べると
違うタスクを与えられることもありますね。
さて、2点差のまま試合は終盤に入り、
追いつきたいポルトガルが前がかりに、
試合のペースを落としてやや引いてカウンターに
備えるドイツという風に構図が変わり、
レナト・サンチェスのゴール左ポスト直撃の
強烈なシュート等でドイツゴールを脅かすことも
あったポルトガルでしたが、
スコアはこのまま動かず試合はドイツの勝利で終了。
ドイツは勝ち点でポルトガルに並んだだけじゃあなく
直接対決で勝ったことで順位でも上回りました。
グループF戦績
1位:フランス(1勝1分/勝ち点:4/得失:1)
2位:ドイツ(1勝1敗/勝ち点:3/得失:1)
3位:ポルトガル(1勝1敗/勝ち点:3/得失:1)
4位:ハンガリー(1分1敗/勝ち点:1/得失:-3)
🥅ゴール
▼ドイツ
前半35分:ルベン・ディアス(OG)
前半39分:ラファエル・ゲレイロ(OG)
後半6分:ハフェルツ
後半15分:ゴーゼンス
▼ポルトガル
前半15分:クリスチアーノ・ロナウド
後半22分:ディオゴ・ジョタ
◾️出場メンバー
○ドイツ
GK:ノイアー
DF:ギンター、フンメルス(→エムレ・ジャン)、リュディガー
MF:キミヒ、ギュンドアン(→ズーレ)、クロース、ゴーゼンス(→ハルステンベルク)
ST:ハフェルツ(→ゴレツカ)、ミュラー
FW:ニャブリ(→サネ)
監督:ヨアヒム・レーヴ
○ポルトガル
GK:ルイ・パトリシオ
DF:ネルソン・セメド、ルベン・ディアス、ぺぺ、ラファエル・ゲレイロ
CMF:ウィリアム・カルバーリョ(→ラファ・シルバ)、ダニーロ
OMF:ベルナルド・シルバ(→レナト・サンチェス)、ブルーノ・フェルナンデス(→ジョアン・モウチーニョ)、ディオゴ・ジョタ(→アンドレ・シルバ)
FW:クリスチアーノ・ロナウド
監督:フェルナンド・サントス
では、Tschüss(V)o¥o(V)