昨年6月に行じました、六甲修験道ルート。
今年も行ずるに辺り、鷲林寺に鎭まります、観音さん、麁乱荒神、六甲大神に前行としてお詣りさせていただきます。
六甲修験道ルートは、この鷲林寺を出発し、石の宝殿〜六甲最高峰〜六甲比命大善神社〜古寺山を経由し、多聞寺に至る、約31キロ超の縦走となります。
滅多に入らないお山なので、事前に六甲の神仏に断りを入れなくてはなりませんからね。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20220513/05/okasan624/81/23/j/o0607108015117081221.jpg?caw=800)
伝武田信玄公の墓。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20220513/05/okasan624/f6/37/j/o1080060715117081224.jpg?caw=800)
辨財天社。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20220513/05/okasan624/25/f4/j/o0607108015117081225.jpg?caw=800)
本堂へ参りましょう。
短い石段ですが、雰囲気抜群ですね(◔‿◔)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20220513/05/okasan624/9e/6f/j/o1080060715117081226.jpg?caw=800)
御手水は、大鷲。麁乱神の化身として、縁起に残っています。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20220513/05/okasan624/71/8c/j/o1080060715117081227.jpg?caw=800)
六甲山 鷲林寺 本堂の観音堂。
高野山真言宗。参拝者で賑わうお寺ではないですが、静かで、とても良い雰囲気のお寺さんです。
鷲林寺は、第五十三代淳和天皇の勅願により、天長10(833)年、お大師さんにより創建されました。
お大師さんが観音さんを祀る場所を探して、廣田神社に泊まっていた時、霊夢に仙人が現れ、この地を知らされ、やって来ると、空から大鷲が現れました。その大鷲は、麁乱神が姿を変えたもので、火炎を吐きお大師さんの行く手を遮ろうとしましたが、お大師さんの加持力により、桜の霊木に封じ込められました。
お大師さんは、その霊木で十一面観世音菩薩を刻み、寺の本尊とし、鷲林寺と名付けました。
また、大鷲に化けた麁乱神を、麁乱荒神としても祀りました。
しっかりと、観音経を奏上させていただきました。
以前、お寺の方から、御本尊のお話を伺う事がありまして、とても共感した思い出があります。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20220513/05/okasan624/f6/03/j/o1080060715117081228.jpg?caw=800)
祈祷殿。
十一面観世音菩薩と同じ霊木から彫られた、鷲不動明王を本尊に、毘沙門天、弁財天、役行者神変大菩薩が祀られています。
鷲不動明王さんは、光背の火炎の中に鷲が刻まれていますよ。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20220513/05/okasan624/ef/69/j/o0607108015117081229.jpg?caw=800)
多宝塔。
多宝塔本尊は、大日如来。脇侍として、不動明王と愛染明王を祀り、スリランカのお寺から請来した仏舎利を祀ります。
また、多宝塔直下が納骨堂になっていまして、仏舎利とともに眠れるとして、喜ばれているそうですよ。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20220513/05/okasan624/79/bf/j/o1080060715117081230.jpg?caw=800)
続きます。