六甲修験道へ前行〜鷲林寺 | 玉置の森のブログ

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修験道のお山を中心に登拝しています(^ー^)

昨年6月に行じました、六甲修験道ルート。

今年も行ずるに辺り、鷲林寺に鎭まります、観音さん、麁乱荒神、六甲大神に前行としてお詣りさせていただきます。

六甲修験道ルートは、この鷲林寺を出発し、石の宝殿〜六甲最高峰〜六甲比命大善神社〜古寺山を経由し、多聞寺に至る、約31キロ超の縦走となります。

滅多に入らないお山なので、事前に六甲の神仏に断りを入れなくてはなりませんからね。
伝武田信玄公の墓。
辨財天社。
本堂へ参りましょう。

短い石段ですが、雰囲気抜群ですね(◔‿◔)
御手水は、大鷲。麁乱神の化身として、縁起に残っています。
六甲山 鷲林寺 本堂の観音堂。
高野山真言宗。参拝者で賑わうお寺ではないですが、静かで、とても良い雰囲気のお寺さんです。

鷲林寺は、第五十三代淳和天皇の勅願により、天長10(833)年、お大師さんにより創建されました。

お大師さんが観音さんを祀る場所を探して、廣田神社に泊まっていた時、霊夢に仙人が現れ、この地を知らされ、やって来ると、空から大鷲が現れました。その大鷲は、麁乱神が姿を変えたもので、火炎を吐きお大師さんの行く手を遮ろうとしましたが、お大師さんの加持力により、桜の霊木に封じ込められました。

お大師さんは、その霊木で十一面観世音菩薩を刻み、寺の本尊とし、鷲林寺と名付けました。

また、大鷲に化けた麁乱神を、麁乱荒神としても祀りました。

しっかりと、観音経を奏上させていただきました。 

以前、お寺の方から、御本尊のお話を伺う事がありまして、とても共感した思い出があります。
祈祷殿。

十一面観世音菩薩と同じ霊木から彫られた、鷲不動明王を本尊に、毘沙門天、弁財天、役行者神変大菩薩が祀られています。

鷲不動明王さんは、光背の火炎の中に鷲が刻まれていますよ。
多宝塔。

多宝塔本尊は、大日如来。脇侍として、不動明王と愛染明王を祀り、スリランカのお寺から請来した仏舎利を祀ります。

また、多宝塔直下が納骨堂になっていまして、仏舎利とともに眠れるとして、喜ばれているそうですよ。
白山大権現とお不動さん。

白山大権現は、六甲の石の宝殿の御祭神でもあります。
青龍大神と六甲大神。

今年も六甲のお山に入らせていただく旨、御報告申し上げました(◠‿◕)
荒神堂
平成18年、清荒神清澄寺管長・坂本光謙大僧正猊下を導師として、松本明慶大仏師により、荒神さんが彫られ、落慶法会を執り行れました。

我が家には、清荒神、立里荒神、そして、鷲林寺の麁乱荒神をお祀りさせていただいています。

しっかりと、お勤めさせていただきまして、いよいよ、お山へ!
若宮神社さんへ。
若宮神社さんにお詣りして、山の安全祈願として、愛宕神社へお詣りしましょう。

私の他に団体さんがお山に入りましたが、誰一人として、本堂の観音さんにも、麁乱荒神にも、若宮さんにも手を合わせる人がいませんでした。

悲しい事ですね。嘆かわしい事ですね。楽しむことしか頭にない事は、ホントに嘆かわしい。
さて、愛宕さんに登山の無事を祈願した後、パノラマコースにて、観音山へ登拝とまいりましょう!

続きます。