鞍馬寺 経塚巡拝~前編 | 玉置の森のブログ

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修験道のお山を中心に登拝しています(^ー^)

大峯奥駈道ショックは、もう消えて(^◇^;)次の奥駈に向けて、気持ちは前向きに(^^ )

来週は、大峯山上ヶ岳月参り、2017年度最初の登拝で、再来週は春日山錬成会・夏ノ峰入峰なのですが、5月14日はスケジュールが空いていました。

最初は金剛山に登拝しようかな?と思っていましたが、偶然、鞍馬寺のHPを拝見した時に、この行事を見つけました。

経塚巡拝

です。

鞍馬寺の大きな祭である、ウエサク祭の前後に、年に一度、鞍馬山と四周の山々に点在する経塚を巡拝する回峰行。

鞍馬寺を取り囲むように、鎌倉時代の五輪塔から平成12年に建てられた石碑まで、17箇所を1日で巡拝するお行です。

鞍馬山山内だけではなく、私有地を通っていったり、普段は立入禁止区域にも参入するそうで、貴重な機会であり、鞍馬山をより深く知ることかできる、と思って参加する事にしました。

午前8時、鞍馬駅に到着。天狗さんの鼻も無事に修復しております。

集合場所は仁王門前。
時間も早いので、一旦、仁王門から入らせていただき、由岐神社に。

素晴らしい雰囲気の由岐神社。

今日の経塚巡拝が良きものになりますよう、参加者が無事でありますよう、お山に入らせて頂く旨、ご報告させていただきました。

午前9時、仁王門前に集合。一般参加者15名、鞍馬寺スタッフは6名、計21名で経塚巡拝にまいります。

参加費は無料で、道中でのオヤツまでくださいました(^o^)

鞍馬寺の僧侶から、本日の経塚巡拝の意義と目的、歴史について説明があり、スタッフから、手書きのパンフレットを頂きました。

年に一度だけのお行、普段は立入禁止区域や私有地にも入らせて頂くとの事。しかし、堅苦しい雰囲気は全くなくて、アットホームな雰囲気。私は初参加ですが、他の参加者は何度も巡拝されておられる方が多いですし、皆さん、敬虔な鞍馬寺の信徒、崇敬者ばかり。良い巡拝になりそうです。

小学生低学年の男の子も参加、鞍馬寺僧侶の御家族のようです。何でも3歳の時から背負われて登拝しているそうです(^ー^)

先ずは仁王門前にて、僧侶が開経偈を唱え、全員で般若心経一巻と尊天となえことば「すべては尊天にてまします」を7回唱えます。僧侶の方は尊天秘密真言を唱えます。秘密真言なので、明文化は避けますね(^o^)

尊天(そんてん)とは、鞍馬寺の御本尊です。

千手観世音菩薩(月)
毘沙門天王(太陽)
護法魔王尊(大地)

三身一體=尊天であります。

さて、いよいよ、経塚巡拝にまいります。

尚、正確な場所は御案内出来ません。殆どが立入禁止箇所や道のない場所にありますので、ご了承願います。

経塚名の後の【】は石碑などに彫られている、建立年です。

⑪由岐森経塚【元禄二年(1689)】

⑩稲荷森経塚【元禄元年(1688)】

⑫岩上森経塚【元禄三年(1690)】

③竹原森経塚【室町時代】⑮紅葉森経塚【文化八年(1811)】※宝塔盗難。標識が残っており、建立年代を推察。標識は鞍馬寺に移す。現在の宝塔は平成20年再建。

くらま温泉の所有地から山に入らせていただきます。ご好意ですから、経塚巡拝以外の日は、立入禁止です。絶対に入らないで下さい。

一般的にいう、登山道は全くありません。今回の巡拝の8割は山で、その半分以上は道無き道を歩きます。案内やテープなんて殆どありません。

ヤマビルが大量にいます。ゲジゲシやブヨ、蜂も当たり前にいます。虫が駄目な人は卒倒するかも?(^_^;)

⑧平迫峯経塚【貞亨三年(1686)】

⑬白土峯経塚【元禄四年(1691)】

鞍馬寺スタッフから、写真撮影の許可を得ています。

続く