自らに矜恃を、プライドを持つ。
そんな方々が集まると、
何が起きるだろうか。
各々の発する技や発言や心持ちに、
お互いを尊重し合う。
そして、触発されるものがあるのだろう。
世の中にはこんなものがあるんだ、
自分ももっと良いものを出して行きたい!
自分にプライドを持つ方は、
他人のプライドも大切にしている。
自分と違うものを蔑ろにするのではなく、
まず、知ろうとする。
それはとても、貪欲だ。
もちろん良い意味で。
評価ありき、ではない、むしろそれは一番最後。
真面目にやってきた、
でも、
悔しい思いもしたろう、
笑われたこともあったかしれない、
それでも、
真摯に取り組んできた。
それは、やがて矜恃にプライドになる。
そんな方々が会する。
集まるからには、理由はひとつだけど、
ひとりとして、同じ人間などいない。
ステータスが違うかもしれない、レベルが違うかもしれない、千差万別だろう。
その雰囲気は、恐れではなかった。
ピリピリするような緊張も、
単なる恐怖からではない。
持ってきた精一杯が出せるかどうか。
プレッシャーは、いつも以上かもしれない。
たとえ、勝負の場であったとしても、
互いの持ち味をリスペクトしているのが、
端で見ていてもわかる。
(もしも、そうしてもらえないとしたら、
それは自らのプライドが感じられないし、
他者を尊重していないからだろう)
素人だろうが玄人だろうが。
ゲストだろうがホストだろうが。
有料だろうが無料だろうが。
同種だろうが異種だろうが。
「化学反応」
とは良く言ったもので、
そんな時には何かが生まれる。
うねるような熱狂かもしれない。
それとも、
息を呑むような。
涙するような。
言葉を失うような。
その先に待っているのは、「感動」なのだ。
お互いへのリスペクト、
それはすなわち、愛だ。
これが私、というプライドを抱いて。
わたしも、
あなたも。
愛がなくちゃ、ね。