私はとても頑張ってきた。
(そんなふうに思ったことなかった)
全方向、ありったけの力を注いできた。
(空気が読めないからね)
言ったと思ったが聞いてないとか、
伝わらんだろと思ったけど伝わってたり。
(自分の思うことと事実の関係性はわからんもんで)
だから私は大丈夫、それよりも。
(大丈夫、じゃなくて、見てないだけ)
原因が私なら、私がなんとかできないだろうか。
(だとしても、どうしてそう思うのだろう)
自分のことを後回しにするのは簡単。
でも、
後回しにしたまま、放っておくのは違うな。
だって。
傷ついた、なんて思いたくないよね。
(誰かのせいで、なんて言いたくない)
嫌いだなんて、言っちゃダメじゃ…。
(言われるのは許すのに)
辛かったと認めたくないもん。
(自分は悪くなかった、なんて言いにくい)
ぜんぶ、
自分の独りよがりな、
自分への贔屓目で、
もしかしたら、
事実はこの目に見えたものと違うんじゃないか。
怖い。
(何が怖いかわからないけどね)
自分の本心は、どうしたいのかな。
(見なきゃ確かめなきゃわからないよね)
私は、
私がしたくてしたことに、
済んでしまったことには、
未練も後悔もない。
(あるものならば、いくらでもくれてやる)
それなら。
(もう、それは、私のものではないよね)
いらない。
(欲しいものはこれじゃない)
見たくない。
(見たいのはこれじゃない)
思い出したくない。
(もっと別のものを覚えていたい)
なかったことにする。
(消えたりはしないだろうけど、この先私の持ち物ではない)
もっと、大事なものがあるよ。
…私にだって。
例え、
私が他人をわかったとしても、
私が他人にわかってもらえるわけじゃない。
求めてもいないけれど、
どこか期待しては いなかっただろうか。
ヒトは、楽をしたがる生き物だから。
愛と感謝を込めて。
おかん。