※【病気解説一覧】のリンクを記事に最後に貼ってあります。様々な病気や検査について語っておりますので、普段から気になってるものを探していただければ幸いです。
毎回記事の最後にCTをアピールしてるのに、そのCTの解説がないことに気付きました。すみません。
そんな訳で当院は下図のCTを導入しています。
AI技術を活用した画像処理とワークフローで、より高度な診断をサポートする64列128スライスCTです。
何のこっちゃ。
要するに撮影時間が短くて、細かい断面が撮影出来て、放射線量を軽減できるってことです。大学病院レベルのまあまあ凄いCTです。
CTで利用する放射線はレントゲンと同じX線ですが、その量は100倍にも及びます。
だから妊婦さんは絶対に撮影できません。赤ちゃんに影響が出たら大変です。
また普通に撮影する単純CTと、造影剤を使う造影CTがあります。
造影剤を使う場合は腎障害やアレルギーに注意が必要ですから、腎臓が悪い方やアレルギーや喘息を持ってる方は単純CTにとどめるべきです。
また糖尿病の方でメトホルミンなどビグアナイド系を内服されてる場合は、乳酸アシドーシスを避けるために造影前後48時間の中止が必要です。
それでは、そんなたくさんの放射線を浴びることで一体何がわかるというんでしょう。以下に部位別に説明致します。
【頭部・脳CT】
①くも膜下出血、硬膜下出血、硬膜外出血
・これらはCTでハッキリと白くうつるんで見つけやすいです。CTの得意分野と言えるでしょう。
②脳梗塞
・一方、脳梗塞はCTでやや黒くうつりますが出血ほどハッキリは分かりません。
・更に6時間以内発症ではうつりにくいんです。6時間以内発症ならMRIをとりましょう。
③脳腫瘍、脳膿瘍
・造影した方は診断には有利ですが、単純でも十分に診断出来ます。
④アルツハイマー型認知症は苦手
・アルツハイマー型認知症に特徴的な海馬萎縮はCTの不得意分野です。
・アルツハイマー型認知症はMRIの方が分かりやすいでしょう。
※出典:日本離床学会
こちらは脳出血とその周りの浮腫です。
【胸部・肺CT】
①肺炎
・胸部CTと言えばこれでしょう。
・風邪をひいてから咳と痰が長引いている、発熱が続いているなど、肺炎が疑われる場合はぶっちゃけCTとっちゃった方が早いです。
・死角のあるレントゲンに比べて炎症があれば必ず見つかりますよー。
※これは膿瘍に近い肺炎ですねー。速攻で紹介しました。もちろん入院です。
②肺癌
・これも胸部CTの真骨頂です。肺炎と同じように白くうつるんで非常に分かりやすい。
【腹部CT】
①腹部救急疾患
・胆嚢炎、急性虫垂炎、憩室炎、虚血性腸炎、膵炎、細菌性腸炎、潰瘍性大腸炎、腸閉塞、尿路結石、腎盂腎炎、急性胃粘膜病変(AGML)などが診断出来ます。
②悪性腫瘍
・膵癌、胆道癌(胆嚢癌•胆管癌•胆管細胞癌)、肝臓癌、胃癌(大きい場合)、大腸癌(大きい場合)などが診断出来ます。
・ただ造影した方が診断しやすいです。特に膵癌は造影しないとわからないことがあります。
③婦人科疾患は不得意分野
・子宮筋腫、卵巣嚢腫、子宮癌、卵巣癌はCTでの評価は困難であることが多いため、MRIで診断します。
※虫垂炎が穿孔を起こして骨盤内に膿瘍を形成してます。白いのは膿の中の虫垂石です。もちろん速攻で手術目的で救急搬送しました。
※上行結腸憩室炎です。保存的加療で治りました。
※細菌性腸炎です。上行結腸の壁肥厚が強いです。
※虚血性腸炎です。下行結腸からS状結腸の壁肥厚が目立ちます。
※アニサキスです。胃壁が肥厚します。
※胆嚢炎です。72時間以内だったので救急搬送とし手術になりました。
※イレウス管で経過観察中の消化管穿孔です。市中病院時代のCTです。
※右の尿管結石による水腎症です。
※膵癌による急性膵炎です。
※進行して手術困難となってしまった膵癌です。
※C型肝炎→肝硬変→肝細胞です。脾腫と腹水もありますね。
今回は以上です。心配な病気がありましたらすぐにおいで下さい。いつでもCT撮影を行います。
それでは皆さん、お疲れ様です。
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