こんにちは。

アレテーを求めて~

今日もトコトコ( ・ω・)

弁護士の岡本卓大です。

 

今日は日曜日。

いつものごとく、川越のとある場所で、

のんびりコーヒー飲みながら、読書しております( ・ω・)

 

 

 

今日は日曜なので、法律関係記事はお休みです。

緊急事態条項の問題は、けっこうがんばって書いているので、

ぜひ、お読みください(^_^)

 

話は、180度変わりますが、僕は、大学受験生の頃、

国語、数学、英語、日本史、世界史、生物の5教科6科目を勉強しました。

 

 

 

 

 

ついでに大学受験後に、趣味で物理や化学も勉強しました( ・ω・)

 

 

 

たぶん、中高生って、なんで勉強するの?

って、みんなわからないと思うんですよね。

私も、昔は、入試に必要だから勉強していたというのは

まぎれもない事実です( ・ω・)

 

今、弁護士になって、17年目に入っていますが、

なんだかんだといろんな科目を勉強して良かったと感じています( ・ω・)

 

あくまでも、私個人の感想なので、

正解とは限りませんが、ちょっと気楽に5教科と弁護士の仕事について

書いてみたいと思います。

 

①国語

日本の法廷言語は、日本語です。

日本語がわからないとそもそも通訳無しに裁判できないし、

判例も文献も条文も読めません。

たぶん、法解釈学である法学を学ぶ上でも、国語が苦手だと

かなり苦しいと思います。

司法試験でも、当然に、問題文を読み、論点を分析し、

そして答案(文章)を書きます。

国語は、一番の必須科目ではないかと思います。

 

 

②数学

法律学、法律の世界では、論理力が大切です。

ある規範(ルール)に、

ある事実をあてはめることで、

どんな法律効果が発生するかを、

現実の個別事件に応じて検討、整理、主張、立証していくのが

弁護士の日常的な仕事です。

 

そういう論理や思考を訓練する上では、数学という科目は、

とても有用な学習だと思います。

 

まあ、法が現実に扱う問題では、数学のような綺麗な計算では

できない人間の感情が入ってくるし、数学のように公式どおりやれば、

正解にたどり着けるというものでないのが、法の世界の難しさでも

ありますが(^^;)

 

③英語

弁護士になって使わない人はまったく使わないし、使う人は日常的に使うのが

英語だと思います。

私のように刑事事件や離婚事件ばかりやっている弁護士であれば、依頼者が

外国人ということはよくあります。相手方が外国人のこともよくあります。

裁判等では法廷通訳が入りますが、そうは言っても、英語はできる方が良いです。

 

また、新人の頃、企業系の大手法律事務所に入った同期から聞いた話では、

企業系の大手事務所では、新人弁護士が依頼者(クライアント)と直接会うことは

ほとんどなく、9時5時(5時は「午前5時」です。)で、日々、英文の契約書

格闘していたそうです。

そういう仕事をする場合は、相当な英語力が無いと、とてもできませんね( ・ω・)

 

ちなみに語学というのは、コミュニケーションの道具に過ぎないので、文法・単語を知っていて、

発音が上手いというだけでは足りません。

相手の文化を理解したり、自分の文化を紹介できたりする総合的なコミュニケーション能力が重要です。

 

そういう意味では、韓国のアイドルやドラマが好きで、ハングル(韓国語)を勉強するとか、

イタリアやフランスで美味しいものを食べたり、美しいものを現地で見たいから

イタリア語やフランス語を勉強するというのは、

とても、正しい語学学習の動機なのではないかなと思います( ・ω・)

 

ちなみに、会話でなく、読めるだけの語学でも、外国語を読めるということは、

読める文献の選択肢が増えるということで、ネイティブみたいな会話ができなくても、

外国語を学ぶことは、弁護士にも役に立つと思います。

 

まあ、私は、英語と中国語しか読めませんけどね(^^;)

 

④社会

法学等の社会科学を学ぶには、やはり歴史や地理等の社会で勉強する知識はきちんと持っていた方が良いです。

 

 

上記の記事でも書いたように、

法の世界では、人類の歴史というものがいろいろと関係してきます。

刑法で犯罪と決めているような行為をなぜ犯罪とするか、

民法で決められている私人間の関係についてのルールをなぜそのように決めているか、

そして、人権として保障されているものがなぜ人権として憲法で保障されることになったか。

それらの多くは、人が理屈で考えだしたものではなく、

人類の経験してきた歴史、人類の経験から生まれてきたものです。

 

そういう意味では、法学部等の文系の大学入試科目に社会(日本史・世界史・地理等)が

あるというのは、社会科学を学ぶ基礎として、有用なのだと思います。

 

 

⑤理科

弁護士には、理科なんて関係無いと思っていませんか?

実は、理科の知識は無くても仕事はできるけど、あれば便利です。

 

たとえば、血痕から出たヘモグロビンの反応を警察に依頼された科学者が報告書を

出しているとします。その報告書を見て、科学者がそういってるなら、そうなんだと

思って見逃してしまうか、「あれ?これ、そうなのか?別の科学者でもそう言うんだろうか?」

と気づけるかで、無実の人が有罪になるか、無罪になるかが変わってくるかも知れません。

 

 

実際問題、再審開始がされた事件は、ほぼすべて科学的証拠が現在の科学水準から見れば、

被告人を有罪とすることに合理的な疑いが残ると思われることから開始されています。

 

あと、知的財産権、特に、特許権なんかを扱う弁護士であれば、工学的な物理・化学の言葉、

数式を日常的に目にすることになると思います。

 

 

まあ、結論から言うと、5教科全部、勉強できるなら勉強しといた方が良いですねと

いうことになりますね(^_^)

 

もちろん、高校までで5教科苦手だったからといって、

法律の勉強をできないわけではないし(特に数学、理科は苦手だった人は多い)、

司法試験に合格して弁護士になって活躍している人は、

いくらでもいると思います。

 

まあ、一番は、「直接的にこれに使える」というよりは、

視野を広げて、いろんな視点から、ものを見られるようになることが、

小中高校までに勉強することの意味なのかな( ・ω・)

 

テストの点数よりも、人間として成長することの方がはるかに大事。

少年少女よ、よく学び、よく遊べ(^_^)

 

読んでくださり、ありがとうございました。