入院から２週間余りが過ぎた。
そろそろ面会していい時期かな、と思っていた矢先
たまたま小規模のケアマネから電話が入った。
「その後のトメさん、どんな様子ですか？」
どんな様子っていわれても、病院からはオムツの連絡があったくらいで
こちらもたいした情報は持っていない。
ケアマネが気になっているように私や夫も気になってはいたので、
じゃあ面会のお伺いをたててみよう、ということになった。
病院に架電して面会希望を伝えたら、電話は相談員さんに回された。
面会の段取りも、入院の際にお世話になった相談員さんが窓口なのね。
「面会ですか、ハイハイ、ご希望はいつですか？ 明日でも可能ですよ。
トメさん、笑顔も見えてるようですし、よかったですね～」
・・へえ、笑顔とな。
拒否や抵抗ばかりの印象のトメだけれど、入院後が順調みたいで安堵した。
騙し討ち的に入院させた申し訳なさも、ちょっぴり緩和されたような感じだ。
入院中は午前と午後、それぞれリハビリ等の活動時間が決まっているので
面会は、その時間帯を避けた「朝９時半頃」か「１６時頃」の
どちらかだと都合がいいらしいので、翌日夕方に面会することになった。
ところが。
小一時間ほどして、相談員さんから着信。
面会はキャンセルすることになってしまったのだ。
病棟から相談員さんに「面会時期はもう少し後に」と指示があったという。
聞けば、トメに一度、猛烈な帰宅欲求が出現したらしい。
「家に帰る」と言い張るパワーは、きっと、以前デイで騒動になった時と同様
帰るったら帰る！ とにかく絶対にワタシは帰るのだ！
というかたくなな態度だったことは想像に難くない。
どうにか薬で興奮を抑えることができたようだが、
帰宅願望が出やすい状態であるのは事実なので
いま家族との面会は勧められない、と医師が判断したのだった。
どれくらい日をおいたら落ち着くのかは、誰にもわからない。
とりあえず１ヵ月は様子をみましょう、ということになった。
当面は会わないほうがいいだろう、とは思っていたけれど
まさかまるっと１ヵ月以上、面会NGとまでは予想していなかった。
でも、薬を使わざるを得ないくらいの「強い帰宅欲求」が出たなら
仕方ないことなんだろう。と納得するしかない。
しかしなあ。薬を使わないと抑えられないくらいの状況になったのに
家族になんの報告がなく、事後報告してくれるならまだしも
面会予約をしなければ知り得なかったかと思うと、ちょっと疑問も・・。
認知症専門病棟に入院したら、これも日常茶飯事？なのだろうか・・。
むーーん。
心底ギモンに思えば、黙っていられない性分のワタシだけれど
あまりアドレナリンは出てこない。
所詮、トメに対する私の感情なんて、その程度なのだなあ。
・・・・・・・・・・・
夏場も食欲がまっっっったく落ちない我が家の女王様。
ゴハンくれくれと猛烈に鳴く。鳴いてもダメなら、と居座って抗議。
応じちゃ負けだと無視してたら、おやおや座ったままウトウトしてるｗ
なんて、もぞこい！（方言：いじらしい、可愛い、可哀想が混ざったイメージ）
結局そのあとカリカリあげちゃった。ハイ、負け～～
