ヨメトメ戦記 ~同居したくない嫁vs一人暮らし認知症の義母~

ヨメトメ戦記 ~同居したくない嫁vs一人暮らし認知症の義母~

一人暮らしのシュートメが、ちょっとおかしい。
・・・もしや認知症?
異変に気づいてから現在までの経緯を、ヨメの立場から一方的につぶやきます。
※2014年10月アルツハイマー型認知症と診断されました
※2018年10月現在、要介護1キープ中!

なんで!? なんでトメがここにいるの!!

 

他人の空似、と思いたかったが

どこをどう見てもトメである。

ショッピングカートを押しながら、あれこれ物色してはカゴに入れているが

一体なにを買いにきたんだろう。

 

その姿を見た瞬間は、とても信じられなかった。

どうやってこの店に来たの??

移動の足もないのに、まさかタクシーだろうか。

自分でバスとJRを乗り継いできたとは、考えにくい。

 

あぁそうか、おばさん(近所に住む妹)が連れてきてくれたのかも。

前にも二人で買い物に行ったと聞いたことがあるし

そうだよ、おばさんも近くで買い物してるんだろう。

と自分に言い聞かせ、すぐにでも駆け寄りたい気持ちを制止した。

 

もし、おばさんと楽しく過ごしているのならば

ヨメがしゃしゃり出る必要はない。

どうしたの! なんでココにいるの! と問いただすよりも

あれ、びっくりしたー、偶然だね、おばさんと一緒だったんだ。 と

平静を装ってコンニチワする方が、ずっとトメには良い事に思えた。

 

しかし。

 

しばらく様子をうかがうも、おばさんの気配はナッシング。

まずい。これは、接触しなければイカン。

 

「お義母さ~~ん! どしたの今日? 一人なの??」

 

つい、問いただしてしまった。案の定、トメは不機嫌そうな顔で

「自分の買いたいもの、自分で買いに来ただけだべ」

とソッポを向いてカートを押し続ける。

仕方ない。

私はそれまで一緒にいた友人とは、事情を話してその場で別れ

トメに付き合うことにした。

 

カートの中に高額商品はなかった。

だけど、トメがいうほど今どうしても必要な品にも思えなかった。

トメに渡している一ヶ月分の現金に照らし合わせると

ちょっとムダ使いかな、という気もしたが

渡しているのはそもそもトメのお金なので、多少ならば許容範囲。

 

が、レジにいって唖然。

なんと、トメは財布を持っていなかったのだ!

いつぞやは、お金を持たずに飲食店に入ってしまい、おばさんに借りたのに

同じことがまたしても・・・!

ショックはショックだったけれど、まずは私がいて良かったと思うことに。

 

 

でも、んっ? 支払った後に、今更ながらの疑問が。

財布も持たず、どうやってこの店まで来たんだろう?

交通費は払っているはず。

ということは、どこかで財布を落としたのか??

頭の中がぐるぐるする。

 

ふと、冷静になってみると、トメがこの店にくるハズがない。

仙台の街ナカのデパートである。

若い頃は会社の同僚と遊びに来ていたらしいけれど、

時間的にも距離的にも、今のトメが一人で来れるような場所ではないゾ!!

 

 

・・・・と、ここでやっと私は気づいたのだ。「これは夢だ」と。

 

夢で良かった、とホッとしたものの、

夢でなくなる可能性もある。てか、可能性大。

 

最近の不安が、そのまま夢になって現れたってことなや。

私の不安を私が実感てどーする!  ふぅ。