主治医が退職、つなぎ受診で精神科へ。 | ヨメトメ戦記

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2014年10月アルツと診断されて以来、独居を貫いたシュートメと、トメ嫌いな鬼嫁の毒吐き記録。約10年踏ん張ったが、2023年12月頃から急激に進行、ついに2024年6月認知症専門病棟に医療保護入院となる(現在入院中)

長年、受診していた大学病院の加齢老年科の先生が

3月末をもって退職されることになった。

退職というか、別の病院に移るんだって。

その話は前々から知らされていたし、

退職や転勤で担当医が変わることは以前もあったし、

私としては、あぁそうなんですね、のレベルだった。

お世話になりました、で次は何先生に診ていただけるんですか? 

ってのんびり構えていたのだが、今回は事情が違った。

なんと、引継いでくれる医師がいないという。

いない? って何? 

 

聞けば、その先生が退職した後、新たな医師は補充されず

老年科の医師の数が単純に減ることになるという。

あれま、そうなんだ。

うん、減るのはわかりました。

でも、外来の医師はほかにもいる。

他の先生に引継いでもらえばいい、と思っていたら、想定外。

いまや病院勤務医も「働き方改革」の対象であり、

一人の医師が抱える患者数には上限が設けられているらしい。

結果、トメの受け入れ先はない、という話だった。

「申し訳ありませんが、4月以降はどこか別の医療機関、

認知症の先生がいらっしゃる病院に移っていただくことになるんです・・」

って、低姿勢より低い姿勢で言われ、なんてこったーーーい!

 

別の病院、と言われても。

トメの場合、既往症の甲状腺疾患やら最近発覚した心臓病やらもあり、

あちこちバラバラに受診するのは避けたい。

というか、同居してないという都合もあって

通院は全部1か所で済ませたいのだ。

だからこそ、わざわざ遠方から総合病院に通院しているのに・・。

ここにきて認知症の受診先だけを別にするなんて・・・。

補足だが、受診している他科の先生に、薬だけ処方してもらうことも

トメの現状からすると難しいということだった。

 

という訳で、新たな受診先探しを始めたのが、ひと月ほど前。

しかしながら、これがなかなか難しかった。

一応、通いやすそうなエリアの認知症専門医を探してみたり、

3件ほど電話で外来新患の問い合わせなどもしてみたけれど、

すぐには予約が取れなかったり、立地的にイマイチだったり。

そもそも私自身が転院に気が乗らないせいもあって

なにも決まらないまま時間だけが過ぎていたのた。

 

どうにかして、今の病院で継続受診できないものだろうか。

ダメ元でゴネてみた。

病院内の相談センターなる窓口に直談判。

「どうにかなりませんか? 外来の新患は受け入れるんですよね?

その枠があるなら、既存の患者の枠だってあるのでは」

とか

「正直、病院や先生の都合で診療を打ち切られるのって、困ります。

患者側には、なんの非もないのにですよ?」

とか。

背に腹は代えられぬ。オバハンパワー炸裂である。

ああ、これって完全にモンスター・ペイシェント。

自己嫌悪になりつつ、それでも必死に食い下がる鬼嫁。

 

結果的に、このゴネゴネ&文句たらたら直談判が、功を奏した。

最後の受診の際に、先生が

「当院の精神科になら紹介できるかも」と提案してくれたのだ。

 

実は一瞬、え? と耳を疑った。

だって、ケアマネから精神疾患の疑いはないか確認するよう言われた時

典型的なアルツだからと完全否定したのは、先生、その人である。

↓この時ね。

 

まさかその本人の口から「精神科」というワードが出るなんて

意外というか、何で? というか。

しかし、今はそんな過去の経緯なんてどーでもいい。

 

先生曰く、

「精神科でも、一部、認知症患者さんは診ていますし、

トメさんの異常行動があったこともも含めて連携すれば、

当面、診てもらえる可能性はあります」

早速その場で精神科に紹介の電話をかけてもらったら、

あっさり受け入れOK!!!

やったーーーー!!!!!!

 

これは一時的な措置だ。

この先もずっと継続受診できる保証はない。

だけど、それでもめっちゃありがたいことは事実である。

首の皮がつながった感じ。

 

という訳で、4月からははじめての「精神科」受診だ。

医師が変われば診断も変わるのかな。

不謹慎だが、ちょっと楽しみでもある。鬼嫁だもん。

 

梅はもう見ごろ。桜も早いんだろうなあ。

我が家の春はいつ来るのか・・。