認知症だけど、精神疾患疑惑が浮上 | ヨメトメ戦記

ヨメトメ戦記

同居拒否の鬼嫁と、それはコッチのセリフと吠えるシュートメ。
小多機を使いつつ独居を継続した義母とヨメとの記録です。
※2014年10月アルツと診断。
※2023年12月頃から急激に悪化、要介護2→3の区分変更申請するも却下される。
※2024年6月、10年目にしてついに!!

施設から呼び出しがあり、夫と二人で面談に出かけた。

デイサービスから「脱走」したトメの行動について、

情報共有と今後の対策を話し合うためである。

 

脱走は今回で2回目だと思っていたら、プチ脱走も含めると

3回目だったらしい。

しかもその脱走は、回を重ねるごとに大ごとになっている。

あらためて、今回の顛末を聞いたのだが

想像していた以上の脱走劇で、ある意味、衝撃だった。

 

脱走のきっかけは過去記事の通り。

トメの中でなにか気に入らないことが起こり、スイッチが入ったが最後、

引っ込みがつかなくなり、帰るといったら帰る!! と我を通して

徒歩帰宅したという事実は、電話で聞いていたとおりだったのだが

その詳細は、信じられないほどすごかった。

 

簡単には脱走なんてできないはずの施設から抜け出せたのは、

従業員用駐車場に至る出入口があることを、学習してしまったかららしい。

ニンチさんでも、そういう悪知恵? のすりこみができるなんて。

もちろん、ここはホメるポイントでもなんでもない。

 

駐車場に脱走したトメを、職員さんが追うと

なんと、路上(=アスファルト)に、大の字に寝て抗議したという。

この寒い時期に、汚れるのも気にせずそんな行動をとるなんて!

 

とにかく、どうにかなだめなければと職員さんが

「寒いし、車で送っていくから」と言ってくれたけれど、

なんとなんと今度は、車体の下に潜り込もうとしたのだ。

完全に潜り込むなんて、もちろん大人のカラダだから無理に決まっている。

なのに、トメは足のほうから下半身を車の下に潜り込ませたのだった。

にわかには信じられないような「異様な行動」である。

 

その後も、異様な行動は続く。

車での送迎を断念した職員さんは、一人で歩き出したトメを「尾行」した。

一緒に歩いてくれれば御の字だが、それも拒否するので、一定の距離を保って。

寒いのに上着もなく、カバンも持たないニンチさんだから、見守らねばアブナイ。

事実、道路の右をあるいたかと思えば左に渡ったりしたらしい。

車通りもそこそこある道なので、危ないと思った職員さんが近づくと

今度は、尾行をまく犯人のごとく、ふいに脇道に入ろうとしたり、壁に隠れたり。

まるで「脱走ゲーム」を楽しんでいるかのようではないか!

 

ついてきてくれた職員さんを翻弄したトメ、

車ならものの数分で到着する距離を、実に「1時間」もかけて帰宅したという。

足腰、そんな丈夫だったのね、と変なところで感心しつつも

そこまでの時間とパワーを費やしてくれた職員さんのご苦労、ストレスを思うと

ただただ申し訳ない気持ちでいっぱいになった。

 

さて。

そんな脱走の報告をうけて、今後どう対応すべきかの話し合いになったのだが。

 

「安定した状態でなければ入所できない」件に、私は怒り心頭だったのだが

こんな脱走劇を知ってしまうと、トメが入所できないことを実感させられる。

トメの不穏スイッチが入ることは少なくない。

普段は平穏でも、なにかのきっかけでスイッチが入って暴力的になることもあるし、

今回のような異常行動をとることもある。

そういうとき、現状、トメは「職員2人体勢」でないと対応できないと言われた。

となると、老健であれグループホームであれ、そこまでのマンパワーをさいてまで

トメが入所できるわけがないのだ。

 

そして、以外なことを告げられた。

「認知症が進んだのは間違いないですが、トメさんの場合、

もともとの性格もあるし。または、もっと別の要因があるかもしれません」

 

ん? こういう行動って、認知症アルアルじゃないんですか??

別の要因ってどういう・・?

 

なんと、ケアマネから告げられたのは「精神疾患」の疑いだった。

いわれてみれば、単なる認知症の症状では片付かないような

おかしな行動、言動が無いわけではない。

物とられ妄想よりも、被害妄想が強かったり、

たまにだけれど「幻視」を訴えたり。

 

高齢者の場合、認知症と精神疾患は区別しにくいらしい。

もし、精神疾患だったら、入院治療することになるんだろうか。

入院、大歓迎!

治療後に施設入所、その流れでもアリなんじゃ・・なんて

私のほうが妄想もりもりになっている。

 

まずは主治医に相談だ。

「緊急」と大袈裟に病院クラークに伝えて、予定外だが来週早々に予約。

トメ抜きで相談してみようと思っている。

 

2023年ももう終わろうとしているこんな時期に、意外な展開になってきた。