アクシデントの次もアクシデント | ヨメトメ戦記

ヨメトメ戦記

2014年10月アルツと診断されて以来、独居を貫いたシュートメと、トメ嫌いな鬼嫁の毒吐き記録。約10年踏ん張ったが、2023年12月頃から急激に進行、ついに2024年6月認知症専門病棟に医療保護入院となる(現在入院中)

実母の病状は、思っていたよりはるかに深刻なものだった。

ショックだったのは間違いないのだけれど、まだ現実味がない。

人間って、思いもよらない事態に突然、直面すると

対応できなくなるのかな?

 

一番のオドロキは、当の本人があまり動じていなかったこと。

そして、その伴侶である父もまた、淡々と受け止めていたこと。

人生経験のなせる業なのか、はたまた単なる個人の性格なのか、

長年ムスメをやってる私にもわからないけれど

こんな時にも冷静を保っていることは、素直に尊敬。

友人の一人が、こんな風にいってくれた。

「一定の年齢以上になると、自分の老い先への覚悟できるみたいよ」

・・そういうもんなんだろうか。

 

そんなこんなで、入院中の母の見舞い&突然一人暮らしになった父のフォローに

帰省することが増えているのだが、

こういうワタワタしている時に限って、トメがやらかしてくれるのだ。

 

里帰り中の夕方、私のスマホが鳴った。

小規模の介護員さんからの着電だった。嫌な予感しかない。

案の定だった。

「夕方のお薬をもっていったら、トメさんが家の前に立っていたんです。

どうして家に入らないのかと思ったら、玄関に鍵がかかってて。

でも、ご本人、鍵もなにも持ってなくて、手ぶらなんですよ」

 

は!? なんでそんなことになっちゃったの???

 

なんでも、室内は煌々と電気が点いていて、テレビの音も聞こえていて、

エアコンの室外機も回っている状態だったというから

施錠して外出し、出先で鍵を失くしたとかではないようだ。

もちろん、トメ本人にあれこれ聞き出そうとしてもトーゼン無理!

自分で自分を締め出した経緯が、まったく推測できないので

鍵のありかを探そうにも探せない。

 

こういう時のためのスペアキーだが、預け先である叔母さん(トメ妹)は

ニンチさんの仲間入りしてしまったため使いものにならず。

「いまから合鍵を持ってきていただくことはできませんか?」と言われたけど

私は県外にいるし、クルマがなければ夫に行ってもらうこともできない。

で、急遽、イレギュラーで(無理やり)ショートステイさせてもらうことになった。

これでひと晩はしのげる。あとは明日、対応するしかない。

 

と思いきや!!!

ショートステイを断念せざるを得ないアクシデントが勃発。なんと、

「トメさん、咳き込んでいたので念のため検査したら、陽性でした。

すみませんが7日間、自宅療養お願いします」

って、ええええええええ!? チーンチーンチーンチーンチーンチーン

 

なんでも、前の週に職員の一人が感染していたらしい。

結局、ダンナが最終便のバスに飛び乗ることになった。

 

しかーーーし。。。。

ダンナの合鍵でトメを家に戻すことができたものの、

この先7日間をどうしたらいいんだろう。問題山積ですのよ、奥様。

 

まず、陽性となった以上は、訪問・通所ともに介護サービスが受けられない。

毎日、朝晩の服薬支援に訪問してもらっていたのが、すべてストップ。

それはまだいい。

トメの薬は現状、絶対にのまないと悪化するようなものが無いからだ。

(※たまたま、アリセプトの中断も提案されていたタイミングだった)

どちらかといえば、服薬のことなんかよりも、生活環境が不安。

毎日の訪問でエアコン温度を確認してもらったり(暑さ対策)、

ゴミの処理をしてもらったり(食べ物チェック含む)していたから

それが一切無くなるのは怖い。

加えて、トメ宅のお風呂は壊れたままで、シャワーもつかえないから

このクソ暑い中、清拭くらいしかできないのだが

トメにそういう意識がある訳もなく、不衛生からまた

「疥癬」が再発するんじゃないかとも心配。

それに、なにより心配なのは、ニンチさんに

「自宅待機」といって守ってもらえる保証がまったくないことだ。

平気でコンビニとか行きそうだし、ご近所の親戚んちに行きそうだし、

誰か玄関ピンポンしたら、普通に「はーい」とか出て行って

ノーマスクでペチャクチャお喋りするに決まってる。

 

一人暮らしのニンチさんがコロナに感染したら、

どういう対応をするのが正解なんだろう。

小規模の責任者によれば、「今までそういうケースがなかった」とのこと。

ほんまかいな!?

 

いずれにしても、ヨメは今後一週間、トメとは接触しないことに決めた。

だってだって、もしものことがあれば、私は母に面会できなくなるんだもの。

冷たいようだけれど、やっぱり自分の親が優先なのだ。

これは「区別」ではなく、真っ当な私の「差別」。

そこはダンナも納得してくれているし、むしろ配慮してくれたのがありがたい。

「こっちのことは俺がやるよ」というので、任せようと思っている。

 

しかしなあ。

続く時は続くものだ。

これ以上のアクシデントがありませんように。。。

 

 

昨日は私の誕生日、今日はダンナの誕生日でした。

いつも一緒にお祝いしていたのに、別々の場所で過ごしたのは初めて。

なんて誕生日だ~~