認知症にホルター心電図検査は難しい | ヨメトメ戦記

ヨメトメ戦記

同居はまっぴら御免な鬼嫁と、それはコッチのセリフと吠えるシュートメ。
義母の異変に気づいてから、まさかの10年目突入です。
※2014年10月アルツハイマー型認知症と診断
※2024年2月現在、要介護2。小規模多機能を利用しつつ未だ独居生活継続中。

水道トラブルが落ち着き、ショートステイ利用もできるようになり、

入浴も、なんだかんだいいつつ受け入れてくれるようになってきて、

やれやれようやく平穏な日々がやってきた。

、、、と思ったら、そうは問屋が卸さないのである。

 

先日のトメの通院日。

主治医から「心臓の機能が低下していますねえ」と告げられた。

え? って感じだった。

心臓の機能が低下??

心臓に毛がはえている、の間違いじゃないのか。

なにを言われようとも、頑固道一直線で我が道を突き進んできたトメ。

弱いどころか強心臓だと思っていたのに、まさかの展開である。

 

「心エコー、血液検査ともに異常がでていますから

24時間のホルター心電図をとって、それから循環器科に紹介ですね」

え、え、え?

こっちの顔色なんてセンセは見ちゃいない。間髪入れずトークは続いた。

「今から機械をカラダに付けていって、24時間後の明日また

取り外しに来院してもらうことになります」

なります、ってオイオイオイオイ! ちょっと待ってよ!

そんな急いで装着しなきゃならないほど、悪い状態ってこと!?

 

アタフタした。トメはこの日ショートステイだし、明日は私仕事だし。

勝手に話が進んでしまうのについていけない。

一旦、先生のトークを切らなくちゃと思った。

「先生、今日でなければだめですか? いろいろと都合があるので・・」

と恐る恐る口をはさんだら、

「じゃあ近いうちにってことで。後で日程決めましょうか」

なあんだ、急ぐ必要ないんじゃん。ちょっとホッとした。

 

それはともかく、24時間のホルター心電図装着だなんて

トメがおとなしくしている訳がない。

カラダに貼り付けられた違和感をガマンできる気がしない。

いや、むしろ「コレなに!」と勝手に剥がすシーンが目に浮かぶ。

先生は猛烈にやさしい口調でトメに

「これね、寝てる時もはがしちゃダメなんです。

24時間このままにしてもらえますか? 大丈夫ですよね?」

って説明してるけど、今よくたって5分後は大丈夫じゃないんだよ~~!

 

検査中の1泊2日、うちに泊まってもらおうかとも考えた。

一瞬だけ、のち却下。

仕事の調整がつけばそれでもイケそうだけど、やっぱり避けたい。

ここ何年もうちに泊まりにきていないから、トメは多分、混乱しそう。

それに私たちだって、なだめすかして検査を全うする自信がない。

ここはやっぱり、施設に頼らせてもらおう。

病院帰りにさっそく立ち寄り、相談してみたら協力OKとのこと。やった!

ただ、やっぱり私たちと同じ不安はあるようだった。

そりゃそうですよねえ。

健常者であっても24時間のホルター心電図は、イズイもの。

ニンチさんならなおさら、無意識にはずそうとする恐れ大だ。

しかも、装着中の行動(トイレ、シャワー、運動など)を記録するのだが

トメのように、ひとりであちこち歩ける元気なニンチさんの行動管理はムズイ。

いくら施設内とはいえ四六時中みていられるはずもない。

 

「24時間ホルター心電図以外に、検査ってないもんですかねえ」

ケアマネのつぶやきは心からの本音だろう。もちろん私もね。

とりあえず、先延ばしにしたままではいられないので、

来週また私だけ病院に出向いて、先生と面談することになった。やれやれ。

 

そのわずか3日後のことだ。施設から着信。

「トメさん、膝を痛がっています。整形外科を受診したほうがいいかも」

や~ん、今度は整形外科ですか~~~?

 

時間をやりくりして急遽、整形外科に連れていった。

びっくりしたのは、ほんの数日前の通院付き添いの時には見られなかったほど

歩き方がヨタヨタしていたこと。

手すりや壁や、とにかく何かに寄り掛からなければ歩けない。

レントゲン室でも危なっかしかったが、なんとか撮影してもらったくらいだ。

結果、診断は軟骨減少&骨の変形という高齢者あるあるだった。

今後は週一回ペースでヒアルロン酸注射を続けることになる。

トメの顔を見るのは隔週になって久しいのに、しばらくは毎週会う訳だ。ふぅ。

 

膝は安静の必要はないらしい。が、負担をかけすぎないよう

過度な運動はしばらくNGとのこと。なのにトメときたら

「最近、歩いてねぇがらなぁ。あんまり歩がねぇから痛くなったんだべ」

なじょして真逆の認識をなさるんでしょ。あぁ怖い、怖い。

お願いだから、朝晩の散歩とかはじめないでよね!!!

 

加えて整形の先生からは、「杖」を使うよう指導された。

実は、トメは昔から「杖」とか「シルバーカー」とか年寄くさい姿が大嫌い。

だけど、医者のいうことには滅法弱くて従ってしまうタイプでもある。

玄関にさりげなく「杖」を置いておいたけれど、明日から使うだろうか。

ちょっと見ものではあるw

 

それにしても、次から次へと続くものだわ。

生きていればいろいろあって当然と思うけれども、ぶっちゃけ疲れる。

今回の通院には夫も付き合ってくれたけど、たいして役に立ってないし

(運転も、受け付けも、診察室に同席するのも、会計も、薬局も全部ヨメ)

もっとやれることやってくれたらいいのに!!

アナタの親でしょうが!! と言いたい気持ちをぐっとこらえた。

 

ともかく。

ヨメは壊れちゃいられない。耐えねば!!

 

耐えぬくためには、旨いものと旨い酒は欠かせませぬ😁