ども、ゆで卵は半熟が好きな岡田達也です。
芸能の世界というのは
不透明な部分が多い
……のかもしれない。
* *
昨日
鳥取の、とあるローカル番組の取材を受ける予定が入っていた。
鳥取県の多くの方に顔を晒すことになる。
とはいえ
今さら顔を整形しても手遅れだし
かと言ってメイクするのも面倒だし
ありのままでいくか?
でもなぁ
アルコールで顔がパンパンみたいな状態はさすがにまずいだろう
それじゃただの放送事故になるしなぁ……
よしっ!
せめて顔と体は起こしておこう!
そう考え、朝の6時30分から鳥取駅前にある温泉に出かけた。
(天然温泉だけど東京の銭湯よりも安いんですよ)
*
朝の6時30分だというのに、男湯は超満員だった。
ここのお湯は素晴らしい。
僕はのんびりと湯船に浸かって毛穴を開かせようとしていた。
その隣に
常連さんの坊主頭(推定年齢60歳)と
その友達の短髪(推定年齢55歳)がいた。
ちょくちょく見かける二人だ。
二人が会話していた。
坊主 「今週の『教場』(キムタク主演のテレビドラマ)、見たかえ?」
短髪 「あぁ、見たで!」
坊主 「おもしろかったなぁ!」
短髪 「おもしろかったなぁ!」
坊主 「あいつ、死んだなぁ!」
短髪 「死んだなぁ!」
私 「……(北村匠海くんな)」
坊主 「ビックリしたがな!」
短髪 「さ~いな! 一回、目を覚ましたけなぁ! 生き返るんだと思っとったが!」
坊主 「なぁ!」
私 「……(ま、俺もそう思った一人だけどな)」
短髪 「あれはいけん!」
坊主 「いけんな!」
短髪 「生き返るのを期待させといて殺すなんて、やったらいけん!」
坊主 「さ~いな!」
短髪 「なんであんなことするだいや?」
坊主 「芸能界っていうのはそういう場所だけ!」
私 「……(ツッコミどころが多いな)」
坊主 「視聴率さえ取れれば何でもやるけな、あいつらは!」
短髪 「性根が腐っとるな!」
坊主 「さ~いな、腐っとる!」
私 「……(芸能界とテレビ局は一緒なんだな)」
短髪 「あとなぁ!」
坊主 「なんだ?」
短髪 「ガッキー(新垣結衣ちゃん)が出とったが!」
坊主 「出とったなぁ」
短髪 「ちょっとふっくらしとったなぁ!」
坊主 「そうか?」
短髪 「結婚して丸くなったんかなぁ?」
私 「……(いや、生で見たら驚くほど細くて小っちゃいと思うよ)」
坊主 「幸せなんだろうなぁ」
短髪 「そうだなぁ」
坊主 「あのダンナ、何て言ったかな?」
短髪 「たしか、ほしの、、、」
私 「……(そうそう、あってるよ)」
坊主 「ほしのげんいち?」
私 「……(試合観ながらベンチを蹴ってそうだな)」
短髪 「ちょっとちがうな」
私 「……(ちょっと多いんだな)」
坊主 「ほしのーー」
短髪 「ほしのーー」
坊主 「……」
短髪 「……」
坊主 「とにかくなぁ!」
私 「……(諦めるなよっ!!!)」
短髪 「なんだ?」
坊主 「女優ていうのはなぁ!」
短髪 「おう?」
坊主 「芸能人としか結ばれんだが!」
短髪 「そうか?」
私 「……(そうか?)」
坊主 「そうだで! なんでかって言ったらなぁ! 一般の人と知り合う機会がないだけぇ!」
短髪 「なるほどなぁ!」
坊主 「だけぇ、その世界の人同士で結婚するしかないだが!」
短髪 「なるほどなぁ!」
坊主 「それしかないけ!」
短髪 「へぇ!」
坊主 「だけぇ、ガッキーは星野を選んだんだわ!」
私 「……(それはどうかな?)」
坊主 「あっ!」
短髪 「どうした?」
坊主 「芸能人以外にも、もう一つだけ女優が結婚する仕事があった!」
短髪 「なんだ?」
坊主 「IT企業の社長!」
短髪 「なるほどなぁ!」
坊主 「女優が結婚するのは、どっちかしかないだけぇ!」
私 「……(さっき「一般の人と知り合う機会がない」って言ってなかったか?」
もっと聞いていたかったけど
僕の毛穴は十分に開いていたので湯船から出た。
*
芸能界っていうのは
このような銭湯の会話によって
イメージが作り上げられていくのかもしれない。
“想像やうわさ話は女性の好物”って聞いたことがあるけど
いやいや
男性だって好きな人はいっぱいいるようだ。
どうか源ちゃんの名前が正しく覚えてもらえますように。
では、また。
追伸
やります!