新たな表示では、6・8番のりばはそのまま出すとして、5・7番のりばの案内をどのようにするか、大変気になっていたものです。
1・2番のものと同じ横幅ながら、1段少ない4段28文字の筐体です。
種別からのりば番号までが18文字、その右にスクロール欄を10文字分、という割付。
1・2番の試験では、割付はそのままだったので、このホームでも引き継がれるとは思いますが、問題は5・7番のりばの案内です。
SUNTRASでは、発車標の左右ののりばの表示は、乗車位置や路線名を出しますが、発車標が面していないのりばの案内は「○番のりば」という表示を出して対応します。
岡山のシステムでも、既にご紹介済ですね。東岡山駅と倉敷駅で見られます。
岡山駅も同じ条件です。発車標が設置してある6・8番のりばのみではなく、5・7番のりばからも同じ茶屋町方面への列車が発車します。
しかし、のりばを矢印ではなく、番号で示す方式の岡山駅。
そんな岡山駅では、5・7番発の便は、それぞれ「5番のりば」「7番のりば」と表示するのか!それとものりば番号を出すのか!全く別の表示の割付になるのか!答えを確かめましょう。
なぜわかりにくいと感じるかについてはひとまず置いておき、なぜこのような表示形式を採用したのかはまた別記事で考察します。
表示の特徴は、既報の通り。ここでは省きます。
ただし、1つだけ詳細に解説すべきことがあります。
それは、「別ののりばを発着する非営業列車の表示を出すこと」です。
みなさんが駅で発車標を見る時、どんな情報を求めていますか?発車する順序や種別、時刻、行先など、目的地や運転形態によっても変わってくるでしょう。
しかし、別ののりばに到着する当駅止の情報は正直必要ないですよね。
SUNTRASでも、別ののりばの当駅止は出しません。当然、回送や通過なども同じですよ。
しかーし!岡山駅では表示が出ます。おそらく別ののりばの非営業列車は表示を出さないよう設定できるとは思うのですが、面倒で変えていないのか、システム上出さざるを得ないのか、どちらにせよ少し不思議な表示です。
当然ながら、非営業列車に限らず、ホームが少し離れた7番のりばから発車する各駅停車の表示もあります。
そうそう、時々映っていますが、この時の試験では最下段の各種啓発スクロールも設定されていました。一言一句違いが無かったように見えたので、旧制御機器から流し込んだのでしょうか。
旧表示時代から変わらないのが、最下段に流れる啓発スクロールは18文字分しか使わないということ。
最下段が固定表示になって、その列車がスクロール情報を持つ列車の場合(特急・マリンライナーなら停車駅/車内設備、普通の場合連絡案内)は、固定表示の右側10文字に流しています。
実は、この構造と、瀬戸大橋線の運転形態が、岡山駅の発車標ではのりば矢印を出さず、のりば番号を右側に出すきっかけになったのではないか、と推測しています。
これについては、前述の通り考察編で詳しく見て行きます。
次は、津山・吉備線ホームと、改札発車標を見て行きます。